KATO 787系つばめ9両編成 開封記録(品番:10-1615)

KATO

KATO 787系つばめ9両編成 開封記録(品番:10-1615)



2022年2月、KATOより往年の787系つばめ9両セットが発売となりました。
今さらですが、コレクター目線で開封記録を記載したいと思います。

  • KATO <10-1615> 787系「つばめ」 9両セット メーカーHP 発売日:2022年2月 当センター1編成在籍


787系は実車デビュー後、比較的早く製品化されたモデル(品番:10-320・321)であり、当時、私もせっせとお小遣いをためて近くの模型屋さんで購入したのが懐かしい思い出です。

T所長
T所長

確か1990年代半ばの製品化でしたので、もうかれこれ30年近くが経過するんですねぇ。。。



今回の発売の製品は、当時の金型を生かしつつ、これまで発売されたリレーつばめ、アラウンドザ九州などの小改良が反映されていますが、基本的な造形は30年前の発売当時のままです。それでも見劣りがしないのがすごいなと思います。

左:クロモ787-3、右:クモハ786-3
4号車モハ786-3の側面レタリング




プロトタイプは1994年頃のBK3編成


メーカーHPより主な特徴を引用します。

●編成は鹿児島運転所所属のBK3編成、平成6年(1994)頃の前面手スリ増設後、サハシ787が3号車から5号車に位置変更された姿がプロトタイプ
●グレーのツートンカラーが特徴の全盛期仕様で製品化。2号車のモハ786-200番台は初登場、モハ786-0とは異なるロゴ配置が特徴
●床下機器台車は青灰色で表現。車輪は黒色で設定
●トイレ付車両の車端部床下機器を表現
●ヘッド/テールライト点灯。ヘッドライトは電球色LEDで再現。ライトレンズ再現
●付属シールは「つばめ」のほか「ドリームつばめ」「有明」を収録
●前面の運転席窓下の手スリを別パーツで再現

KATO HPより引用



787系は1992年7月に登場、本製品(品番10-1615)のBK3編成は、T3編成として落成後、1994年にサハ787-3を3号車から5号車に位置変更、2号車のモハ786-103を接客設備統一のため当初T10編成の4号車として落成したモハ786-204と組み替えられた編成がプロトタイプとされています。

初期製品(品番10-320・321)の9両編成は、サハシは3号車、2号車はモハ786-100がプロトタイプとされた787系落成当初のオリジナル編成でしたので、本製品の見どころの一つ新規設定された2号車モハ786-200とも言えますね。


BK3編成(1994年7月~1999年3月)

クモロ787-3モハ786-204モハ787-6モハ786-3サハシ787-3サハ787-103サハ787-3モハ787-5クモハ786-3
1号車2号車3号車4号車5号車6号車7号車8号車9号車
編成表はKATO説明書より引用


閑散期のドリームつばめではサハ787-103、サハ787-3を抜いた7両で運転されており、怒涛の6M1Tという編成となっています。MT比がすごいですよね!

閑散期のBK3編成(1994年7月~1995年4月)

クモロ787-3モハ786-204モハ787-6モハ786-3サハシ787-3モハ787-5クモハ786-3
1号車2号車3号車4号車5号車6号車7号車
編成表はKATO説明書より引用




1999年3月以降は減車や編成組替により、モハ787-6、モハ786-3のユニットが編成から抜かれ、クロハ786-8の新製とサハ787-108のクハ787-108への改造により2023年8月現在はBO108編成として活躍しているようです。


BO108編成(2023年8月現在)

クロハ786-8モハ787-6モハ786-3クハ787-108
1号車2号車3号車4号車



当セットのBK3編成の現在(2023年8月)は、九州新幹線開業時にサハシ787-3→サハ787-203となり、西九州新幹線開業時にサハ787-117を組み込み、現在の8両編成となっています。(現BM3編成



BM3編成(2023年8月現在)

クモロ787-3モハ786-204サハ787-103サハ787-203サハ787-3サハ787-117モハ787-5クモハ786-3
1号車2号車3号車4号車5号車6号車7号車8号車

落成当初のT3編成は6M3T(MT比2:1)でしたが、2023年8月時点のBM3編成は4M4T(MT比1:1)となっています。

サハ787-117は2002年に新製された車両で、6両編成のMB14編成(元BK14編成)を7両化する際に組み込まれた車両で、他の車両たちより10年車齢が若いようです。(当セットには含まれていません)



ちなみに、当初T3編成の2号車だったモハ786-103はどうなったか?というと、現在(2023年8月)はBO111編成として活躍しているようです。

BO111編成(2023年8月時点)

クロハ786-111モハ787-20モハ786-103クハ787-113
1号車2号車3号車4号車

クロハ786-111は新製、クハ787-113は元サハ787-113改造です。



787系や783系は、883系や885系の固定編成と異なり、落成当初の長編成から短編成化や改造などによる編成組替が多く発生しています。

それぞれの時代に応じた編成を再現したい場合や、手持ちの車両たちがどのような変遷をたどってきたのかを調べるときには、ウィキペディアや以下サイト様を参考にさせていただいており、情報確認の際に大変助かっています。




フロントマスク・ライト



ヘッドライトです。電球色で綺麗に点灯しますね。
初代製品ではライトカバーが省略されていましたが、これまでの小改良が反映されてカバー装着済みとなっています。

左:クロモ787-3、右:クモハ786-3

なお、運転室窓下には、別パーツで手すりの増設にも対応しています。個人的には、別パーツだと目立つのでモールド表現でも良いかと思ってはいますが。。。


続いてテールライトの点灯状態です。
(右のクモハ786-3の右側は光の反射で点灯していないように見えてしまっていますね。。。実際は点灯しています。)

左:クロモ787-3、右:クモハ786-3





こちらはシャッタースピードを遅くしてライト点灯を目立たせてみました。
ここまで目立たせると、ライトカバーのフチも光って見えてしまいますね。。。(肉眼でこのようには見えません。)

左:クロモ787-3、右:クモハ786-3



同じく、シャッタースピードを遅くしてテールライト点灯を目立たせてみました。
ライトレンズ全体が赤く光っているようになってしまいましたが、肉眼ではこのようには見えませんのでご安心を。。。

左:クロモ787-3、右:クモハ786-3




サイドビュー


クモロ787-3



1号車は「クモロ」です。

デビュー当時、「クモロ」には衝撃を受けましたね。「サロ」ではなく「クモロ」ですよ!
151系で「モロ」がありましたが、787系では「クモロ」です。鉄道趣味的に興味をそそる形式となっています。

運転室よりの大窓はトップキャビンとなっており、4人(2席×向い合せ)、2人(1席×向い合せ)の6名個室となっていますが、模型ではライトユニットの関係上、シートは再現されていません。(今の技術なら再現可能でしょうが、ライトユニットや座席パーツは30年前を踏襲した設計のようです。)


また、連結面よりの2窓部分は、サロンコンパートメントの4人用個室スペースとなっており、通路扉を閉めると完全個室とすることができます。

サロンコンパートメントの前は通路となっているため、反対側は客室窓が少ない特徴的な側面となっています。




モハ786-204



1号車のクモハ787-3の相方です。
落成当初はT10編成の4号車としてモハ787-20とペアを組んでいましたが、設備統一のための編成組み替えによりBK3編成の2号車としてクモハ787-3とペアを組むことになりました。(クモハ787-3の当初の相方はモハ786-103でした。)





モハ787-6(M)



模型では動力車として設定されています。




動力も一世代前のフライホイル非搭載の仕様となっています。



モハ786-3






サハシ787-3



こちらも往年の編成の特徴である「サハシ」となっています。
サハ「シ」ですよ、サハシ。

ビュッフェ部分の窓配置もたまりません。車内天井はドーム型をしており(模型ではそこまで再現されていません)ビュッフェ部分のみ車体が大きくなっています。車体中央のドア型の縦長大窓も特徴となっています。



サハシのハの部分、こちらは4人用の半個室スペースとなっていて、模型でもその様子が再現されています。



独特の車体形状、窓配置がほんとたまりませんねぇ。




サハ787-103






サハ787-3






モハ787-5






クモハ787-3






ディテール



クモロ787-3です。基本設計が30年前とは思えないほど精悍な顔つきがうまく表現されています。
個人的には、前面手すり取り付け穴が大きく、外観上特徴的ではないパーツは取り付けない派のため、初期製品(手すり増設前)のほうがあっさりしていて好きです。



同じくクモロ787-3です。運転室後ろの大窓はトップキャビンとなっていますが、ライトユニットの関係上、室内表現はありません。(ここはアップグレードしてほしいポイントでもあります。)



クモロ783-3のサロンコンパートメントの反対側側面は窓がなく、「TSUBAME」ロゴが堂々と掲示されています。
(ACクローズアップレンズを付けて接写しているため画像が歪んでおりますがご容赦ください)



クモハ786-204の下枠交差パンタです。
パンタ上昇位置を調整するのは少しシビアな場合があります。(上昇を止めたいところで止まらず、ある程度上まで上がってしまうことがあるので、微調整が結構大変)



4号車モハ786-3の側面にも「TSUBAME」ロゴが大きく掲示されています。とても綺麗に印刷されています。



5号車サハシ787-3のロゴです。
「BUFFET&BAR」の文字もはっきりと読めますね。




クモロを分解



初期製品ほどではないですが、スカートとボディのハマりがすごすぎ(精密にはまっている)て、先頭車の分解には少し気を遣います。
下はクモロ787-3を分解したところです。(再掲)



ライトケースを拡大。分解した際はボディ側にハマっています。



ライトケース(遮光ケース)を外すとこんな感じです。



遮光ケースは窓ガラスパーツにハマっています。
外すには、連結面側に少しスライドして、下に引っ張ると簡単に外すことができます。
運転室窓の内側にバイザーシールを貼るときや室内灯を取り付ける際はここまで分解が必要です。



遮光ケースの突起がハマっている窓ガラスパーツを拡大してみます。



画像矢印で示しているとおりに遮光ケースをスライドして外します。



こちらはスカートパーツのアップです。
2019年の787系アラ九より、スカートパーツがこの画像のパーツに改良されました。(あわせて床板も改良)



昔のスカートパーツは、窓ガラスパーツにはめ込まれる仕様となっていて、分解がかなり難しかったのですが、今は簡単に分解できます。



スカートがハマる部分の窓ガラスパーツに突起があります。旧製品のスカートパーツとこの窓ガラスパーツの突起が上手くはまっていました。
というか、上手くハマりすぎていて分解がかなり難しく、スカートパーツの爪を破損したものです。



旧製品では、この部分の突起とスカートパーツが噛み合っていたのです。
今はスカートパーツで床板とボディを嚙合わせる仕様ではないため、分解が大分楽になりましたよ、ほんとに。



屋根上ヘッドライトへの導光材が見えます。



遮光パーツの真ん中から屋根上ヘッドライトに導光される仕組みです。



分解した状態において、遮光パーツを床板パーツにはめ込むことができます。(組み立ての際は、遮光パーツはボディにはめ込んでから、床板パーツを付けたほうが良いです。)



ボディを外した状態でのライト点灯チェック



最後に組み立てです。
運転台部分からはめ込むのですが、少しコツがいります。



床板の突起ツメと、遮光ケースのくぼみをはめ込む必要があり、運転台側から先にはめ込む必要があります。



具体的には、下の画像のように爪をはめ込みます。



走行風景を撮影



カーブを走行する787系と885系との並びです。
885系は1次車ですので、アラ九塗装となったのは2010年以降。ですので、787系つばめとは同時期に並ぶはずもありませんが、そこは模型ですので何でもありです。



山間部を駆け抜ける787系つばめと885系一次車アラ九。



昼休み中の車両たち。こちらもあり得ない並び、811系リニューアル車がいますが、それは雰囲気ということで。




パッケージ



KATO標準のブックケースとなっています。



外スリーブの裏側です。



ブックケース本体の背表紙です。



ブックケース本体を開封しました。



開封すると、説明書や車両保護用プチプチが敷かれています。



説明書裏面です。右下を見ると2022年製造であることがわかります。



説明書をとると、車両保護用プチプチが敷かれています。
9両を納めているため、プチプチがブックケース大となっています。



KATOでも一つのブックケースに9両が収まるようウレタンが工夫されています。



パーツポケットです。運転台窓下の手すりパーツと、アンテナパーツが封入されています。



行先表示シールです。



シールを接写してみました。細かい文字がつぶれずに良く表現されています。




梱包の状況



Joshinから通販で購入しました。



2022年2月購入当時は、ブックケースとぴったりサイズの段ボールでした。(最近は一回り大きめの段ボールで梱包されています。)



ほんとにぴったりサイズでの梱包でした。



最近の梱包は大き目の段ボールにビニールで固定という形ですが、2022年2月当時は車両セットをビニールで包み、粒が大きめのエアクッションが緩衝材となっています。



購入時にとりあえず開封したところです。



購入当時は車両保護用のプチプチの右上が折れていました。。。(特に問題はありませんが。。。)



段ボールに少しダメージがあり、ぴったりサイズの梱包でしたので中身が心配でしたが、外スリーブ含め特に問題はありませんでした。
(とはいえ、段ボールにダメージがあった場合は中身にもダメージがある可能性もあるため、早めに開封し確認したほうが良いです。)


試運転(10秒動画)



それでは、最後に試運転時の動画です。
10数秒程度の動画ですので、よろしければお楽しみください。








それでは、ここまでお読みくださりありがとうございました。





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