ポポンデッタより福岡市地下鉄2000系の以下2種類のセットが発売となりました。
- ポポンデッタ <6034> 福岡市交通局2000系 2段帯仕様 6両セット(21編成)メーカーHP 発売日:2023年4月 当センター1編成在籍
- ポポンデッタ <6035> 福岡市交通局2000系 3段帯仕様 6両セット(23編成)メーカーHP 発売日:2023年4月 当センター1編成在籍
今回は、前回ご紹介した2段帯仕様に続き、3段帯仕様 をご紹介します。
製品概観
製品の特長は、2段帯仕様の21編成とほぼ同じです。
ボディの厚みや塗装、動力などの大部分がマイクロエースっぽい作りとなっていますが、T車の台車はネジ留めではなくスナップオン台車であることがKATOやGrennMaxと似ていたり、室内パーツやメカイスの室内灯支持方式がTOMIXと似ていたりと、いろんなメーカーの構造がミックスされたような形となっています。
肝心の出来栄えですが、TOMIXやKATO、GrennMaxのボディみたいにシャープな表現というよりは、マイクロエースのように全体的にぽってりとしているものの室内や床下機器の塗装、ボディの各種レタリングなど見ごたえのある出来となっています。
2段帯仕様との大きな違いは、側面帯が2段帯仕様の21編成が上から白→青の2段帯のところ、今回ご紹介する3段帯仕様の23編成は青→白→青のとなっているところです。
ただ、一番上の青帯は2番目の白帯と同じ細さであり、2段帯と3段帯の違いは、正直、模型だと目を凝らして見ないと違いに気づきにくいです。
こちらの画像で、ぱっと見、違いわかりますでしょうか?
私はよっぽど目を凝らさないと気づかないです・・・(私だけ!?)
また、2段帯仕様の行先は「福岡空港」ですが、3段帯仕様の行き先は「姪浜」に設定されているところが異なるポイントです。
ということで、製品詳細を見ていきたいと思います。
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各車ディテール
2509 [Tc](ライト点灯)
姪浜側の制御車[Tc]です。
側面帯の一番上が、細い青帯になっていることがわかりますが、遠目に見るとコルゲートの凹凸の影のようにも錯覚してしまいそうです。
2段帯仕様と同様、ポポンデッタの床下機器は、一部シルバーで塗装されているのがアクセントとなっています。
【ご参考】2段帯仕様の2506[Tc]
こちらは2段帯仕様の2506ですが、3段帯仕様の一番上の細い青帯の部分がコルゲートのくぼみとなっていて、目を凝らして見ないと違いに気づきにくいです。(私だけですかね!?)
2009 [M1]
MM'ユニットのMです。(編成中のM1)
地下鉄なので、床下機器を見る機会はあまりありませんが、模型では一部にシルバーの色さしがしてあります。
2109 [M'1](動力車)
MM'ユニットのM'です。(編成中のM'1)
動力車なので、モーターカバーにうまいこと床下機器が表現されています。
こちらも一部の床下機器がシルバーで色さしされているため、表現として面白いです。
モーターカバーがしっかりとしたブラックで、床下機器がシルバーと薄グレーとなっていて、視覚的に立体感があります。
2010 [M2]
MM'ユニットのMです。(編成中のM2)
2110 [M'2]
MM'ユニットのM'です。(編成中のM'2)
こちらはトレーラー車のため、動力車である2109の床下と比べると、やはり立体感がかなりありますね!(当然ですが・・・)
2510 [T'c](ライト点灯)
福岡空港側の制御車[T'c]です。
フロントマスク・ライト
ヘッドライトは明るく綺麗に点灯します。
画像ではわかりにくいですが、左上の運行番号表示(46)と行先表示(姪浜)も点灯する仕様となっています。
前面非常扉には「ワンマン」表示、その左には編成番号「21」が綺麗に印刷されています。
テールライトも明るく綺麗に点灯します。
左上の運行番号表示(46)と行先表示(姪浜)も点灯する仕様です。
ヘッドライトとテールライトをそれぞれ交互に点灯させてみます。
どちらも同じくらいの光量で明るく点灯します。
屋根上と床下機器を俯瞰
屋根上は比較的すっきりしていますが、先頭車の各種アンテナやパンタ周りの各種パーツもいい感じで表現されています。
床下パーツはグリーンマックスのようなパーツの組み合わせではなく、TOMIX、KATO、MicroAceのように、各車別に床下パーツが作りこまれています。
編成俯瞰
手前から、2000系21編成(品番6034 2段帯仕様)、2000系23編成(品番6035 3段帯仕様)、1000系01編成(品番A7990 1次車・登場時)、1000N系02編成(品番A7993 初期更新車)
姪浜側先頭車の並びです。
福岡空港側先頭車の並びです。
マイクロエース 福岡市地下鉄1000系とざっくり比較
動力車の比較
ボディの構造、動力ユニットの構造など結構似ています。
モーターカバーには、床下機器部分が塗装されているのが両メーカーの特徴と言えます。
モーターカバーは、マイクロエースは成型色のブラックのまま、ポポンデッタは床面をグレーに塗装しているのが特徴です。
よく見ると、ボディガラスはマイクロエースが無色透明なクリアー、ポポンデッタは若干色味の入ったクリアーのようです。
メカイスパーツの室内灯支持部分を除いては、かなりの部分が似た構造になっているようです。
トレーラー車の比較
トレーラー車の構造も、マイクロエースとよく似ています。
動力車もそうですが、車端部にはTNカプラ取り付け用の突起が両車ともあります。
一番の違いは、台車の取り付け方です。
上のポポンデッタはネジ留めではなくスナップオン式となっています。下のマイクロエースはネジ留めとなっているのが特徴です。
ボディ屋根には、クーラーなどの屋根上機器を取り付ける穴がありますが、下のマイクロエースが接着剤仕様であるところを、ポポンデッタは接着剤を使わずハメコミとなっているようです。(もしかすると少量の接着剤を使っているかもしれませんが・・・)
あと、ポポンデッタはシートモケットのグリーンを塗装しているのに対し、マイクロエースはメカイス全体をシートモケット色で成型しています。(マイクロエースは室内パーツを細かく塗装している商品もありますが、1000系はこのような表現のようです)
パーツ留めの接着剤の有無、台車留めネジの有無を除けば、かなり似た構造かと思います。
連結面貫通扉
姪浜側から2両目、4両目の福岡空港側の妻面には、貫通扉が設置されています。
こちらは手前から、2000系21編成(品番6034 2段帯仕様)、2000系23編成(品番6035 3段帯仕様)、1000系01編成(品番A7990 1次車・登場時)、1000N系02編成(品番A7993 初期更新車)です。また、左が姪浜側、右が福岡空港側です。
姪浜側から2両目で切り離します。
2両目妻面には貫通扉が設置されています。
3両目には貫通扉はありません。
こちらは、姪浜側から2両目、福岡空港側の妻面アップです。実車同様の色味で表現されています。
ポポンデッタはガラスパーツがはめ込まれていますが、マイクロエースはガラスパーツのはめ込みはありません。
屋根上比較
上から手前から、1000N系02編成(品番A7993 初期更新車)、1000系01編成(品番A7990 1次車・登場時)、2000系23編成(品番6035 3段帯仕様)、2000系21編成(品番6034 2段帯仕様)です。(右が福岡空港側です。)
1000系と2000系ではクーラーの形状が大きく異なっていますね。
試運転(YouTube)
それでは、最後に試運転時の動画です。
20~30秒程度の動画ですので、よろしければお楽しみください。
それでは、ここまでお読みくださりありがとうございました。
パッケージ
こちらは2段帯仕様とほぼ同じですが、一応記録として載せておきます。
ポポンデッタの製品は、メーカー出荷時にこのようにビニール袋で保護されているようです。
メーカー出荷時の保護ビニールの扱いは、各店舗で異なるようです。
今回購入したお店のように、保護ビニールを付けた状態で販売されているお店もあれば、保護ビニールを外して販売・展示されているお店もあります。
早速パッケージを見ていきますが、まるでKATOのブックケースの赤色版といった感じです。
ケース裏面には注意書きが書かれています。
紙スリーブの背表紙です
ブックケース本体の背表紙です。
ブックケース本体は、KATOとTOMIXを掛け合わせたような作りとなっています。
ブックケース自体はポポンデッタ各製品共用で、フィルム部分にTOMIXのような製品別の紙が挿入さています。
ケース裏面には、実車の説明が書かれています。made in chinaなのでマイクロエースと同じく中国製ということですね。
ブックケース全体の作りはまるでKATOで、ケースのブックケースと同様ホック留めとなっています。
車両ケースを開封しました。扱いはまるでKATOのような感じです。
2段帯仕様、3段帯仕様の共通説明書が封入されたビニールが見えます。
説明書袋の裏には、眼鏡拭きのような布が一緒に封入されています。
上から、2509[Tc]、2009[M1]、2109[M'1]、2010[M2]、2110[M'2]、2510[T'c]となっています。