鉄道模型を
久しぶりに走らせる!
そんな時は
ちょっと注意が必要なんです。
なんと、
動力車の車輪ゴムが
溶けている・・・
なんてことがあるんです。
鉄道模型ファンのみなさま、
このような経験はないでしょうか?
よし、今日こそは!
と喜びいさんで取り出した鉄道模型。
いざ、
走行させようとしたら、
「全然動かへんやーん!?」
という経験・・・
割と多くの方が
経験されてるんじゃないでしょうか?
今回は、
そんな車両たちのなかでも
グリーンマックスが2モーターを
採用していたころの
比較的古い製品のメンテナンスについて
書いていきたいと思います。
お手持ちの古めのGM車両の
メンテナンスの参考になれば嬉しいです。
こちらはメンテナンスが完了した
モハ817-3004の台車たちです。
車輪ゴムを取り換え、綺麗になっています。
KATOライト基板のはんだ付けはこちら
GM817系3000番台とキハ220に起きた悲劇
実は、
私はかれこれ3~4年ほど
鉄道模型で遊んでおらず、
先日久しぶりに、
簡単なエンドレスを作って
遊ぼうとした時のこと・・・
取り出したのは
グリーンマックスの817系3000番台
2014年発売の初期ロットのお品。
いわゆる、動力が2モーターのやつです。
せっせとレールにセットして
パワーユニットのダイヤルを回せど、
うんともすんとも言わない817系たち・・・
あまりの動かなさに、
思わず、
「動かへんのかーい!?」
ってなったんですね。
それでもめげずに
パワーユニットの
メモリを上げて
車両を押さえて
前後にさすっていると、
うぃ・・うぃいいいいー・・・ん
って
急に走り出したかと
思ったら、
急停車してしまったり。
で、よーく目を凝らしてみると、
なにやらレールに黒い筋が・・・
指で触ってみると、
ベットベト・・・
「えっ、ナニコレ!?」
一瞬、何が起きたか
分からなかったんです。
溶け出した車輪ゴム(トラクションタイヤ)
恐るおそる
モハ817-3000を持ち上げてみると
なにやら
車輪が黒光りしているではありませんか!?
えっ!?
車輪ゴム、溶けてね!?
(同じ症状に陥ったキハ220の様子)
私は鉄道模型を数千両保有していますが、
こんな事は、初めてでした・・・
というか、
特に最近遊んでいなかったので、
車両たちも私と同様
老け込んだということでしょう。
(経年劣化ね。)
ただ、今まで車輪ゴムが
ドロドロに溶け出すって経験が
なかったので、
ちょっとびっくりしました。
確かにゴム製品って
劣化するとすぐにちぎれたり
しますよね?
輪ゴムも切れたり、
溶けてひっついたりすることも
会ったりしますし
要は、消耗品ってことですね。
グリーンマックスの人に聞いてみた
こうなったら
車輪ゴムを交換するしかない・・・
TOMIX(トミックス)
KATO(カトー)
MicroAce(マイクロエース)
これらのメーカーであれば、
補修パーツが販売されていますが、
GreenMax(グリーンマックス)の
ホームページを見てみても、
車輪ゴムらしきパーツは
見当たりませんでした。
車輪ゴム付きの動力用車輪は
補修部品でありましたが・・・
なので、
グリーンマックスの人に
聞いてみたんです。
私「あのぉ、
車輪ゴムが溶けてしまって
交換したいんですけど・・・」
GM「車輪ゴムだけですね。
申し訳ございません、
実は弊社では、
ゴムだけの取り扱いは
してないんですよ。」
私「えっ、そうなんですね!?」
GM「はい・・・
補修用としては
ゴム付き車輪の交換で
対応いただくしか
ない状況でして・・・」
私「あの、他社さんの
車輪ゴムで代用できたり
するんですかね?」
GM「えぇ、車輪の径が
合っていれば、
使えるものもあるようです。」
なるほど・・・
GMさんは、今のところ
車輪ゴムだけの補修パーツは
ないんですって・・・
鉄道模型、
こと、Nゲージともなると、
走らせてナンボっていう
側面もありますから、
車輪ゴムがヘタるタイミングで
車輪の集電も悪くなってるだろうから、
車輪ごと交換しましょう!
っていう考え方もありよね・・・。
他社パーツとの互換性
件のモハ817
車輪ごと交換っていう方法が
GMでは正攻法なんでしょうが、
一応、私もNゲージ歴30数年と長いので、
ダメ元で他社車輪ゴムで
修理をしてみることにしました。
モハ817で写真を撮るのを忘れたので、
代わりにキハ220-208の時の画像で説明します。
(実際にメンテナンスをした車両と
トラクションタイヤははこちら)
KATO 品番:Z01A4012
トラクションタイヤ Φ4×1mm
( ↑ KATO公式サイトから購入できます)
Amazonや楽天、ヤフーショッピングでも在庫があれば購入可能です。
送料なども考えて検討したいですね。
車輪径5.6㎜、
一般的な電車・気動車の動力に
使われているやつです。
TOMIXの場合、
品番:JG04、品名:車輪ゴムφ5.6
こちらのパーツが合致しますが、
当時、在庫切れだったため、
今回はKATOさんので試すことに。
GM817系とキハ220で車輪ゴムだけ交換してみた
まずは、溶けた車輪ゴムを
拭き取る作業が必要です。
本当は、台車を外して
車輪だけの状態で拭き取るのが
シンプルなのですが、
このGM2モーター動力、
台車を外すときに
モーターカバーの爪が
折れやすいんです・・・
なので、今回は分解せずに、
車体だけ取り外して
劣化したゴムを拭き取りました。
使ったのは
ティッシュペーパーと爪楊枝。
見えている部分を拭いては
レールに乗せ車輪を少し動かして
また拭いて・・・
地道に繰り返せば、
綺麗に除去できます。
で、このGM2モーターの
動力台車は
ピボット軸受けではないので、
実は、車輪を付けたまま
車輪ゴムを取り付けることが
できるんですよ!
こんな感じ。
爪楊枝で、
クイッっと車輪ゴムを巻き付けたら、
メンテナンスは完了です。
さて、試運転してみると・・・
おぉ、見事復活!
2モーターはギクシャクするとも
言われたりしますが、
(音はうるさいけど)
スロースタートも効いて
いい感じになりました!
もし、あたなの大切な
GM動力の車輪ゴムが溶けていたら・・・
純正にこだわらなければ
他社パーツをつかってみては
いかがでしょうか?
なお、5.6㎜径の動力に
互換はあるようですが、
車輪径の大きな蒸気や電機などでは
径は同じでも太さが違う、といったことも
あるようです。
お試しいただく際は、
きちんとご自身でもご確認いただいたうえで
鉄道模型ライフを楽しみましょう!
今回の記事に登場した模型たち
今回の記事に登場した
817系3000番台と、キハ220。
どちらもリニューアルされて、
現在の製品はコアレスモーターが
搭載されています。
鉄道模型の在庫は
常に在庫されてるわけではなく、
確実に入手されるのであれば、
事前予約をするか
発売後は在庫がある時点で
すぐに確保するのがおすすめです。
現在(2023年3月)時点では
2022年6月に再生産された
817系3000番台の3種について
まだ在庫があるようです。
メーカーHP:<30994> JR九州817系3000番代 6両編成セット(動力付き)定価34,100円
メーカーHP:<30414> JR九州817系3000番代 基本3両編成セット(動力付き)定価20,240円
メーカーHP:<30415> JR九州817系3000番代 増結3両編成セット(動力無し)定価17,820円
なお、一部店舗では
定価以上で販売されているため、
販売価格が定価以下の
適性価格であるかを確認されることを
おすすめします。
また、キハ220は2023年5月以降で
新製品として3種が発売予定です。
メーカーHP:<31715> JR九州キハ220形200番代 2両編成セット(動力付き)定価16,500円
メーカーHP:<31716> JR九州キハ220形200番代(シーサイドライナー)2両編成セット(動力付き)定価16,500円
メーカーHP:<50742> JR九州キハ220形200番代 大分車 3両編成セット(動力付き)定価22,330円
なお、グリーンマックスの製品で、
特に、地方路線の車両については
受注数が少ないのか
発売後、すぐに品薄になりがちです。
確実に入手されたい場合は
早めのご予約がオススメです。
(私も事前予約をしています)
それでは、
ここまでお読みいただき
ありがとうございました!