今回は、グリーンマックスの新製品 「817系鹿児島車 0番代2両編成、1000番代4両編成」が入線しましたのでご紹介します。
今回ご紹介する車両たちです
- グリーンマックス <31705> JR九州817系鹿児島車(V005編成)2両編成セット(動力付き) 発売日:2023年4月 当センター1編成在籍
- グリーンマックス <31706> JR九州817系鹿児島車(V103+V104編成)4両編成セット(動力付き) 発売日:2023年4月 当センター1編成在籍
こちらの製品は、新製品といっても過去発売製品のリニューアルとなっています。
0番代は、2018年6月発売の品番<30732>のV003編成の後継品で、今回はV005編成とされています。
それ以外の仕様変更は、ヘッドライト白色LED化、床下機器等の色調をブラックグレー化、行先表示はステッカーからの選択式に変更されています。
なお、前回品は動力なしセットの<30733>V006編成も設定されていましたが、今回動力無しの設定はありません。
1000番代は、2020年6月発売の品番<動力付き:30319><動力無し:30320>はV101+V102編成でしたが、今回は4両セットのV103+V104編成とされています。
それ以外の仕様変更は、ヘッドライト白色LED化、行先表示はステッカーからの選択式に変更されています。なお、床下機器等の色調は前回品もブラックグレーでした。
実は、1000番代は前々回品もありまして、2017年3月発売に品番<動力付き:30598><動力無し:30599>としてV001+V002編成で発売されていました。
リニューアルにあたり前面の行き先表示などがステッカーからの選択式(デフォルトでは貼られていない)とされていて、個人的にはいずれかのステッカーは最初から貼られていたほうがいいなぁと思ってしまう仕様変更となっています。
ということで、早速製品を見ていきたいと思います。
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製品概観
フロントマスク・ライト
<31705> JR九州817系鹿児島車(V005編成)2両編成セット(動力付き)
冒頭でも触れましたが、今回の製品から前面おでこの「種別表示(普通)」「行き先表示」がステッカーからの選択式となっており、ご覧のとおり製品そのままだとおでこがのっぺらぼうとなっています・・・
ご覧のとおり、ヘッドライトは白色LED化された姿となっています。左がクモハ817-5、右がクハ816-5です。
クモハのヘッドライトが四角くなっていますが、動力付きのクモハはコアレスモーターでパワーユニットのボリュームを絞らないとすぐに走り出すため、電圧低めとしているからです。光量が少ないため、導光材の四角がそのまま形で見えますが、走り出せばクハと同様に光ります。
V005編成のテールライト点灯状態です。こちらもクモハはボリューム押さえているため、光量少なめとなっています。
<31706> JR九州817系鹿児島車(V103+V104編成)4両編成セット(動力付き)
こちらも今回の製品から、前面おでこの「種別表示(普通)」「行き先表示」がステッカーからの選択式となっており、製品そのままだとおでこがのっぺらぼうとなっています・・・
また、ヘッドライトは白色LED化された姿となっています。
左から、クモハ817-1003、クハ816-1003、クモハ817-1004(M)、クハ816-1004です。
中間のクハ816-1003、クモハ817-1004(M)はライト非点灯でドローバーホルダー付きスカートとなっています。
よく見ると、クモハ817-1004は、スカートが外れかかっていますね・・・ドローバー連結を解除した際、スカートが外れたものと思われます。
構造上、M車のスカートのはまりが緩い印象ですので、連結解除する際には気を付けたいです。(外れたスカートはすぐに元に戻しました。)
こちらも左から、クモハ817-1003、クハ816-1003、クモハ817-1004(M)、クハ816-1004です。
なお、LEDの性能が良くなって、V005編成もV103+V104編成も、ヘッドライトとテールライト点灯時に、テールライト・ヘッドライトレンズに若干光漏れをしていますね・・・
その他外観
ツルッツルのお顔と、シンプルな屋根上です。(画像はV103+V104編成)
屋根上では、パンタ周辺のみがにぎやかとなっています。(奥がV104、手前がV005)
(奥がV005、手前がV104)
編成俯瞰
手前がV005の2両編成です。
クモハ817-1003を先頭としたV103+V104編成です。
左がV005編成、右がV103+V104編成です。
連結状態
V103+V104編成の中間先頭車の連結は、GMおなじみのドローバーで連結する仕様です。
ということで、ドローバーでの連結状態です。
連結面間隔は、広くもなく狭くもなく、といったところでしょうか。
ドローバーは伸縮機構がないため、運転するレイアウトによってはカーブ通過の際に妻面をこすらないかは注意が必要です。
特に、カント付きレールの場合、車両自体が内側に傾くため、妻面内側の接触リスクが高まります。
当車両センターはTOMIXのカント付きレールを採用していますが、817系のお顔は切妻のため、半径317㎜以上のカント付きレールは大丈夫ですが、半径280㎜のカント付きレールは妻面内側がぶつかりながら(そこまで傷がつくようなことは少ないと思いますが)の運転となってしまいます。
中間連結面はアーノルドカプラーでの連結です。
連結面妻面に幌の表現もなく、アーノルドによる連結で結構広めとなっています。
各車ディテール
<31705> JR九州817系鹿児島車(V005編成)2両編成セット(動力付き)
クモハ817-5(ライト点灯)
先頭部前面パネルと車体接合部(黒い部分)に「KYUSHU RAILWAY COMPANY」の文字が判読可能なレベルで印刷されていてすごいです。
側面の車両番号や所属表記も綺麗に印刷されていますね。
クハ816-5(ライト点灯)
クハの後方にはトイレが設置されており、そのスペースに窓ガラスは設置されていません。(当然ですが・・・)
分解と室内表現
分解するには、連結面側のボディ裾を広げ、画像のように連結面側の床板から外していきます。
(画像は分解手順を示すために分解途中で止めていますが、この状態は各パーツに無理な力が加わるためこの状態でほったらかしにせず、分解するか元に戻すかにしてください。)
分解しました。
下のT車については、床板と座席パーツが別パーツ構成となっています。
コアレスモーター仕様の動力は、かなりコンパクトな作りになっています。
共通パーツをうまく組み合わせる仕様になっています。
<31706> JR九州817系鹿児島車(V103+V104編成)4両編成セット(動力付き)
V005編成との見た目で変化があまりありませんが、V003+V004編成も見ていきます。
クモハ817-1003(ライト点灯)
各種レタリングが綺麗です。先頭部は二段電連ダミーカプラーとなっています。
クハ816-1003(ライト非点灯)
先頭同士の連結よりも、中間連結面の方が広めですね。
クモハ817-1004(M・ライト非点灯)
4両編成中の動力車となっています。
台車の厚みと床下機器が透けて見えないところで動力車であることがわかります。
ただ、窓から見える座席の状況では、左のM車と右のT車では違和感ない仕上がりとなっており、台車と床下をみない限り動力車であることはぱっとわかりません。
クハ816-1004(ライト点灯)
各種レタリングが綺麗です。先頭部は二段電連ダミーカプラーとなっています。
分解と室内表現
分解するには、連結面側のボディ裾を広げ、画像のように連結面側の床板から外していきます。
(画像は分解手順を示すために分解途中で止めていますが、この状態は各パーツに無理な力が加わるためこの状態でほったらかしにせず、分解するか元に戻すかにしてください。)
分解しました。
ご覧のとおり、座席パーツは14列のパーツの前後1列と各社中央付近の2列の座席背もたれをカットした10列シート(前5列、後ろ5列)のパーツが使われています。GMさんでは、このように床下周りのパーツをうまく共通化する試みがされているかと思います。(V005編成も同様です)
床下機器パーツも、T車とM車で同じ側面パーツが使われています。
パッケージ
<31705> JR九州817系鹿児島車(V005編成)2両編成セット(動力付き)
GMおなじみのビデオケース型パッケージです。
裏面には各種説明書きがされています。
パッケージ背表紙です。
開封すると、黄色の注意書きと車両保護用のプチプチが敷かれています。
注意書きとプチプチを取り外すと、車両たちが現れます。
付属パーツは、KATOカプラーアダプター付きスカートとなっています。
車両ケースのウレタンを外すと、ステッカー、説明書、修理依頼票が封入されたビニールが現れます。
封入されているステッカーです。V005編成とV103+V104編成用で同じものが使われています。
<31706> JR九州817系鹿児島車(V103+V104編成)4両編成セット(動力付き)
GMの小型ブックケースです。最近の外スリーブは緑無地となっています。
パッケージ裏面です。左下に注意書きが書かれています。
外スリーブを外しました。
背表紙にも製品ラベルが貼られています。
パッケージを開封しました。
黄色い注意書き、説明書、修理依頼票、シールが封入されたビニールと、その下には車両保護用のプチプチが二重に敷かれています。
ユーザー取り付けステッカーです。V005編成と同じものです。
今回から「種別表示(普通)」「行き先表示」がユーザー取り付けとなっています。。。最初から添付されていたほうが個人的にはうれしいですけど。。。
説明書等が封入されたビニールを取り除くと、プチプチが二重に敷かれています。
説明書袋、プチプチを外すと、車両たちが現れます。
付属パーツは、KATOカプラーアダプター付きスカートと各種ドローバーとなっています。
試運転(YouTube)
それでは、最後に試運転時の動画です。
20~30秒程度の動画ですので、よろしければお楽しみください。
それでは、ここまでお読みくださりありがとうございました。