この冬、マイクロエースより伝説の西鉄特急 2000形が発売される予定となっています。→ 詳しくはこちら(メーカーHP)
西鉄2000形は、2010年10月に惜しまれつつ引退した車両です。
マイクロエースからは、西鉄2000形がまだ現役の2006年12月、「登場時の2扉仕様」、「急行格下げ改造後の3扉仕様」の2種類が製品化されていました。
今回は、西鉄2000形の新製品発売を記念し、これら2006年12月に発売された初回ロットの製品たちを見ていきたいと思います!
と、その前に、今回新発売となる西鉄2000形について、どのような内容なのかに触れたいと思います。(既に私も予約しておりますので・・・)
この冬、発売予定となっているのは、以下2種類となっています。
品番 | 品名 | 編成 | 税抜価格 | 税込価格 | 発売予定 |
---|---|---|---|---|---|
A1896 | 西鉄2000形 3扉化改造車 Nishitetsuマーク 6両セット | 2031F | 32,900 | 36,190 | 2023.12 |
A1897 | 西鉄2000形 3扉化改造車 復刻旧社紋 6両セット | 2021F | 32,900 | 36,190 | 2023.12 |
(注)発売情報は、メーカーサイト等で適宜ご確認ください
今回の新製品では、前回発売品から次の改良がなされているとのことです。
マイクロエースHPより引用
- パンタグラフを従来製品よりも実感的なものに変更
- 動力をフライホイール付に変更
- 前面ガラス、前面装飾部品の構造を見直し、よりスッキリした見た目に改良
前面ガラス、前面装飾部品について、前回品では少しゴツイイメージでしたので、どのように改良されるか今から楽しみですね!
また、それぞれの製品の特長は次のとおりです。
【A1896】西鉄2000形 3扉化改造車 Nishitetsuマーク 6両セット(2031F)
- 車体中央に扉を増設しNishitetsuマークが貼られた1997年以降の姿
- 2031車のドアの上に大型の弱冷房車表記が貼られた後の姿
【A1897】西鉄2000形 3扉化改造車 復刻旧社紋 6両セット(2021F)マイクロエースHPより引用
- 2010年9月末~10月17日の引退まで往年の2扉時代を彷彿させる旧社紋付きの前面になった2021編成
- 行先シールに引退イベントで掲げられたヘッドマークを収録
なんと、A1897で製品化される2021Fは、西鉄2000形として最後まで活躍した編成で、2010年10月17日のラストランで有終の美を飾った編成です。
実は、私もこのラストランに乗車して、幼少のころから親しんできた西鉄2000形との別れを惜しみました。
先頭車両だけでも保存されるのかと思いましたが、残念ながら全車廃車となり、現存車両はありません。
もう、あれから10年以上が立つんですね。時が経つのが早いものです・・・
西鉄のHP(思い出写真館)にも2000形の思い出が掲載されています。
前置きが長くなってしまいましたが、早速2006年12月発売の西鉄2000形を見ていきましょう!
2006年12月に発売された西鉄2000系のセット構成
マイクロエースの西鉄2000形は、実車がまだ現役の2006年12月に発売されました。
(2041Fのみ2001年12月引退)
2000年9月発売の421系を皮切りとした新生マイクロエースにおいて、2006年12月発売の西鉄2000形はマイクロエースの中でも比較的初期の製品であると言えます。
当時の製品構成は次のとおりとなっておりました。
参考:メーカーHP(再生産ロットはこちら)
品番 | 品名 | 編成 | 税抜価格 | 税込価格 | 発売時期 |
---|---|---|---|---|---|
A1890 | 西鉄2000形 登場時 6両セット | 2011F | 17,500 | 19,250 | 2006.12 再:2012.01 |
A1892 | 西鉄2000形・3扉 6両セット | 2051F | 17,500 | 19,250 | 2006.12 |
当センターには、2006年12月ロットがそれぞれ1編成ずつ在籍しております。
A1890登場時仕様のみ2012年1月に再生産されていますが、予算の都合上、導入見送りとなっております・・・
初回ロットの発売から、既に17年が経過するのですね。
当時のお値段は税抜17,500円、2023年に発売予定のお値段は税抜32,900円。
17年で倍近くのお値段に跳ね上がりました(゚Д゚;)
最近では値段設定が秀逸だったKATOでさえかなりの値上げとなっていて、世の中の値上げとは一線を画すぶっ飛んだ物価上昇がNゲージ界で起きております。
こんなにお高い価格設定だと、Nゲージ人口が減ってしまわないか心配で仕方ありません。
コレクターの私もお財布に直撃されており、崖っぷち状態となっております。。。
おっと、いつもお財布の話ばかりになり恐縮です。
気を取り直して、製品たちを見ていきましょう!
今回は「登場時2扉仕様」をご紹介します!
2扉・登場時仕様(A1890)のプロトタイプは2011F
製品の特長について、以下メーカーHPより引用します。
・2扉・登場時仕様と3扉・現行仕様を同時発売。
マイクロエース HPより引用
・2扉車、3扉車で座席も作り分け。座席カバーを再現。
・クリーム掛かった黄色に赤帯の鮮やかな塗装。
・狭い車体幅を実車に則して再現。
・ヘッドライト、テールライト、前面方向幕、種別表示灯点灯。LEDを採用。
・黒染め車輪を採用。
・トムリンソン式連結器を再現したリアルなダミーカプラー。
2扉・登場時仕様(A1890)の特長もメーカーHPより引用します。
・登場時、特急用二扉時代を再現するセット。
マイクロエース HPより引用
・前面ヘッドライト周りの飾り帯は実車に則して模様入り。手すりを増設する前の姿。
・旧社紋を前面や側面に印刷。
登場時仕様は、西鉄の看板特急を背負って登場した当時の伝説の2扉姿を再現しています!
2扉の間に並ぶ連続したユニットサッシが圧巻です。
西鉄はJRと違い、特急・急行料金は別途かからず、特急乗車時も運賃のみとなっていますが、幼少期の私には2扉特急時代に乗車する機会がなかったのが残念です。。。
当時、2扉2000形が地元駅を華麗に通過していくのを眺めていました。
【2011F 編成図】
◇ | ◇ | ||||
ク2011 | モ2012 | モ2013(M) | モ2014 | モ2015 | ク2016 |
2023年発売予定の西鉄2000形は、生産数量にもよりますが比較的早期に品薄となることが予想されます。
確実に入手されたい方は、お早めに予約購入されることをお勧めします。
メーカーHP:<A1896> 西鉄2000形 3扉化改造車 Nishitetsuマーク 6両セット
フロントマスクとライトチェック
まずは、ヘッドライト点灯状態です。
前面方向幕に加え、種別表示灯まで点灯するところがすごいですね!
画像ではわかりにくいですが、ヘッドライトの光量が左右で異なっており、左のライトがかなり暗めとなっています。
前面方向幕と種別表示灯の明るさに比べ、ヘッドライトは結構暗めです。今度発売される新製品では改良が期待されます。
前面ヘッドライト周りの飾り帯はモールドでしっかり表現されております。アップにすると、ちょっとモッサリした印象ですね。
次に、テールライトの点灯状態です。光量は暗めとなっています。
ヘッドライト・テールライトの光量が暗めなので、少し目立つよう撮影してみました。
前面方向幕が目立っただけの結果となりました。。。
編成を俯瞰
ク2011を先頭に編成を俯瞰
西鉄2000形は、西鉄初の冷房車でもあります。
屋根上には冷房装置が4基ずつ配置されています。
マイクロエースは妻面もうまく再現してくれていて、妻面のユイットサッシもガラスパーツがはめ込まれています。
登場時2扉仕様、現行3扉仕様の比較
まずは、フロントマスクから比較してみましょう!
ヘッドライトの点灯状態です。
左が登場時仕様のク2011、右が現行仕様のク2051です。
登場時仕様は前面ヘッドライト周りの飾り帯はモールドでしっかり表現されていて、現行仕様は前面ヘッドライト周りは飾り帯なしとなっています。
また、細かいですが、現行仕様ではヘッドライト下に増設された手摺がモールドで表現されています。
次に、テールライトの点灯状態です。
左が登場時仕様のク2011、右が現行仕様のク2051です。
ヘッドライト・テールライトの光量が暗めなので、少し目立つよう撮影してみました。
やはり、前面方向幕が目立っただけの結果となりました。。。
続いて、走行風景での比較です。
左はA1890 西鉄2000形登場時 ク2011、右はA1892西鉄2000形3扉ク2051です。
遠目に見ても、前面の社紋の有無と、ボンレッドの帯の回り込みに違いがみられます。
斜め上より眺めてみます。
左のク2011はヘッドライトを点灯させていますが、左ヘッドライトが特に暗く点灯していないようにも見えます。
右のク2051のヘッドライトも、同様に左側が暗いです。
テールライトに光量の左右差はないようですね。
2023年発売予定の西鉄2000形は、生産数量にもよりますが比較的早期に品薄となることが予想されます。
確実に入手されたい方は、お早めに予約購入されることをお勧めします。
メーカーHP:<A1896> 西鉄2000形 3扉化改造車 Nishitetsuマーク 6両セット
それでは、登場時仕様の各車両たちを見ていきましょう!
各車特徴とサイドビュー
ク2011
大牟田より先頭車で1号車となるク2000形(奇数)です。
ここまでアップにすると、前面窓とボディのハマり具合やツライチ感が気になるところですが、あくまでアップにした時はこんな感じという参考にしてください。
遠目で見ると、前面窓のハマり具合もそこまで気になりません。ぱっと見、西鉄2000形そのものです。
ヘッドライト点灯状態です。光量は暗めです。
テールライト点灯状態です。こちらも光量は暗めです。
サイドビューのアップです。
乗降扉左の銘板の文字がうっすら読めそうなほどの印刷です。さすがは印刷のマイクロエース!
側面に印刷された社紋
乗降扉横の「2011」銘板は、しっかり読めるレベルで印刷されています。
モ2012
2号車のモ2000形(偶数)です。下枠交差パンタを備えています。
パンタ部のアップです。
車内のシートカバーが塗装で表現されており、見ていて楽しいです!
ズラリと並ぶ床下機器も、見ていて楽しいです。
表現は多少モッサリしていますが、いいんじゃないでしょうか。
モ2013(M)
3号車となるモ2000形(奇数)です。模型では動力車の設定です。
床下カバーはモーターの出っ張りがかなり大きめです。
動力車ですが、メカイスにシートがしっかり表現されています。
シートカバーも表現されており、窓から見えるシート表現はトレーラー車と同じように見えます。
床下レリーフは表現大き目ですが、三菱マークも表現されています。
動力車のボディと動力を分解してみます。
メカイスはシートカバーまでしっかり表現されています。
実車の2000形は、乗降扉付近の座席については向きが内側に固定されていました。
モデルでもそのことがちゃんと表現されていて、画像の一番左の座席間隔が広いのは、実車同様この部分のみ向い合せとなってしまう仕様だったからです。(両側の固定座席以外は転換シートとなっているので、その他の席も向い合せになることもあります。)
モーターカバーを外しました。モーターが大きく出っ張ってるのがわかります。
ダイキャストはブラックで塗装されていますが、一部の塗装が経年劣化?ではがれています。(銀色に見えるところ)
反対側側面も塗装がはがれていました。
一瞬、一時期のマイクロエース動力に見られたダイキャスト崩壊の兆しかと思いましたが、ただ塗装がはがれただけのようですので、塗装クズを綺麗に拭き取りました。
(過去、当センターの811系、はやとの風などはダイキャストが膨張し車体がひん曲がってしまったため、メーカー送りになったことがあります。)
モ2014
4号車に連結されるモ2000形(偶数)です。2号車と同じ構造をしていて、模型でも同じトレーラー設定なので、車番以外同じです。
パンタ周りのアップです。
モ2015
5号車に連結されるモ2000形(奇数)です。こちらはトレーラー設定ですので床下機器の表現を楽しめます。
屋根上からのアップです。
ク2016
6号車の連結される西鉄福岡よりの先頭車ク2000形(偶数)です。
先頭部アップです。ク2000(偶数)には、ク2000(奇数)にはない検電アンテナが設置されています。
パッケージ
それでは、パッケージを見ていきます。
当時のマイクロエース標準のスリーブです。今のスリーブは青地グラデーションのスリーブとなっています。
スリーブ裏側です。
側面の商品表示です。当時、TamTamさんで購入したので値札がそのまま貼ってありますがご容赦を・・・
ブックケースをスリーブから出したところです。
通常のブックケースはグレーですが、2006年12月生産ロットでは西鉄2000形のオキサイドイエローを模したブックケースとなっており、遊び心がうかがえます。(2012年1月再生産ロットでは、ブックケースの色は通常のグレーとなっているようです。)
裏側までオキサイドイエローとなっています。
ブックケース本体を開封しました。
一番上には緩衝材のプチプチの帯が敷かれています。
プチプチの下には説明書とシールが封入されています。
説明書の裏にシールと室内灯の案内が添えられています。
説明書をとると、さらに車両保護用のビニールが敷かれています。
右下には実車写真の三角コーナーが差し込まれています。
三角コーナーを外しました。
ビニールを取ると、車両たちが現れます。
上から、ク2011、モ2012、モ2013、モ2014、モ2015、ク2016となっています。
三角コーナーのアップです。
西鉄2000形の写真最後尾(ク2011)の右に、アイスグリーン塗装の西鉄1000形がこっそり写っているのにお気づきでしょうか・・・?
付属シールです。
貼ってみたい・・・でも、コレクターとしては貼れないのです。。。
試運転(10秒動画)
それでは、最後に試運転時の動画です。
10数秒程度の動画ですので、よろしければお楽しみください。
それでは、ここまでお読みくださりありがとうございました。