TOMIX

TOMIX 485系 RED EXPRESS(両ボンネット クロ481-100) 6両編成 開封記録(品番:98777)



2022年3月、TOMIXよりJR九州の485系RED EXPRESS(両先頭車ボンネット編成)が発売となりました。
今さらですが、開封記録をしてみたいと思います。

また、このセットのプロトタイプとされた編成についても調べてみましたので、九州ボンネット引退までの変遷をたどっていきたいと思います。

  • TOMIX <98777> JR 485系特急電車(クロ481-100・RED EXPRESS)セット メーカーHP 発売日:2022年3月 当センター1編成在籍


T所長

このセットは両先頭車がボンネット、しかもクロ481-100組み込み編成となっています。





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TOMIX両ボンネットRED EXPRESSのプロトタイプ



九州の485系といえば、従来の国鉄色から一転、ド派手な赤一色のRED EXPRESSを思い浮かべる方も多いと思いますが、ボンネット型車両もリニューアルの対象としてRED EXPRESS塗装とされました。


以下、メーカーHPより引用します。

JR九州で活躍した485系は民営化後に登場した新型特急との格差を解消するために、内外装とも大幅なリニューアルが施されていました。
「RED EXPRESS」は当初、「みどり」と併結を行う5両編成の「かもめ」に対し施行された塗装バリエーションで、後に「にちりん」や「有明」に充当する車両にも波及しました。

TOMIX HPより引用



TOMIXの485系RED EXPRESS(両ボンネット クロ481-100)は、1992年頃の特急「にちりん」用編成を再現したモデルとなっています。
ボンネットのRED EXPRESSは1995年頃までに引退したようで、その活躍は短期間だったようです。


TOMIXのインレタ収録は3編成



付属のインレタに収録されている車番は以下3編成となっており、好みに応じていずれかの編成として楽しむことができます。
(私はコレクターなので、インレタは貼りたいですが、ぐっとこらえて貼りません。。。イメージで楽しむことにしています。)


インレタの編成例と、それぞれの車両たちの変遷をまとめてみました。(なお、活躍時期が古いため編成番号までは確認できていません・・・。また、情報の正確性を保証するものではありませんので悪しからずご了承くださいm(_ _)m)


なお、「にちりん」運用から撤退後、モハ485-153、159、163は電装解除され、サハ481-153、159、163として引き続き活躍したものの、相方のモハ484-255、261、265は廃車となっており、ずっとペアを組んできたMM'ユニットに運命の分かれ道があったことも興味深いです。



クハ481-33モハ485-94(初期型)モハ484-94(初期型)モハ485-153モハ484-255クロ481-101
TOMIXインレタ編成1(編成番号不明)
  • クハ481-33
    1969/7/22新製(日向町運転所)→1975/3/10転出(鹿児島運転所)→1985/3/23転出(南福岡電車区)→1986/11/1転出(鹿児島運転所)→1988/2/26転出(南福岡電車区)→1992/7/15転出(鹿児島運転所)→1995/3/24廃車
  • モハ485-94+モハ484-94
    1972/6/10製時(青森運転所)からのペア→1982/7/11転出(鹿児島運転所)→1986/11/1転出(南福岡電車区)→1987/11/16転出(鹿児島運転所)→1994/12/19廃車
  • モハ485-153+モハ484-255
    1973/2/19新製(日向町運転所)からのペア→1975/3/10転出(南福岡電車区)→1986/11/1転出(鹿児島運転所)→
    モハ485-153→1994/6/29改造(電装解除)サハ481-153→1995/4/20転出(南福岡電車区)→1997/10/14廃車
    モハ484-255→1994/12/19廃車
  • クロ481-101
    1971/6/30新製(仙台運転所)→1982/12/2転出(南福岡電車区)→1988/3/7転出(鹿児島運転所)→1995/3/24廃車


クハ481-35モハ485-95(初期型)モハ484-95(初期型)モハ485-159モハ484-261クロ481-102
TOMIXインレタ編成2(編成番号不明)
  • クハ481-35
    1969/9/1新製(日向町運転所)→1975/3/10転出(鹿児島運転所)→1985/2/19転出(南福岡電車区)→1986/11/1転出(鹿児島運転所)→1988/2/24転出(南福岡電車区)→1992/7/15転出(鹿児島運転所)→1996/3/31廃車
  • モハ485-95+モハ484-95
    1972/6/10新製(青森運転所)からのペア→1982/7/19転出(鹿児島運転所)→1986/11/1転出(南福岡電車区)→1987/10/14転出(鹿児島運転所)→1995/3/24廃車
  • モハ485-159+モハ484-261
    1973/2/12新製(日向町運転所)からのペア→1975/3/10転出(南福岡電車区)→1986/11/1転出(鹿児島運転所)→
    モハ485-159→1994/6/29改造(電装解除)サハ481-159→1995/4/20転出(南福岡電車区)→1997/10/14廃車
    モハ484-261→1994/12/19廃車
  • クロ481-102
    1971/12/23新製(仙台運転所)→1982/10/2転出(南福岡電車区)→1988/3/2転出(鹿児島運転所)→1995/3/24廃車


クハ481-37モハ485-96(初期型)モハ484-96(初期型)モハ485-163モハ484-265クロ481-103
TOMIXインレタ編成3(編成番号不明)
  • クハ481-37
    1970/3/3新製(日向町運転所)→1975/3/10転出(鹿児島運転所)→1985/1/20転出(南福岡電車区)→1986/11/1転出(鹿児島運転所)→1988/3/2転出(南福岡電車区)→1992/7/15転出(鹿児島運転所)→1995/3/24廃車
  • モハ485-96+モハ484-96
    1972/6/10新製(青森運転所)からのペア→1978/9/27転出(仙台運転所)→1982/7/6転出(鹿児島運転所)→1986/11/1転出(南福岡電車区)→1989/3/11転出(鹿児島運転所)→1995/3/24廃車
  • モハ485-163+モハ484-265
    1973/2/20新製(日向町運転所)からのペア→1975/3/10転出(南福岡電車区)→1986/11/1転出(鹿児島運転所)→
    モハ485-163→1994/3/1転出(南福岡電車区)→1994/4/22改造(電装解除)サハ481-163→2000/3/31廃車
    モハ484-265→1994/3/24廃車
  • クロ481-103
    1971/12/22新製(仙台運転所)→1982/9/25転出(南福岡電車区)→1988/3/1転出(鹿児島運転所)→1995年10月5日廃車




番外:マイクロエースの編成



なお、番外編ですが、マイクローエースからも両ボンネットRED EXPRESS編成が発売されていましたが、こちらはクロ481がサロ改造の50番台、中間電動車にはキノコ型クーラーの初期型を含まない編成となっていました。

クハ481-39モハ485-176モハ484-278モハ485-110モハ484-214クロ481-56
マイクロエース編成(編成番号不明)
  • クハ481-39
    1971/3/22新製(日向町運転所)→1975/3/10転出(鹿児島運転所)→1985/3/14転出(南福岡電車区)→1986/11/1転出(鹿児島運転所)→1988/2/25転出(南福岡電車区)→1992/7/15転出(鹿児島運転所)→1995/3/24廃車
  • モハ485-176+モハ484-278
    1973/6/14新製(日向町運転所)からのペア→1975/3/10転出(南福岡電車区)→1975/9/16転出(秋田運転区)→1976/4/3転出(南福岡電車区)→1988/3/13転出(鹿児島運転所)→1995/4/20転出(南福岡電車区)→2001/3/3転出(鹿児島運転所)→2012/7/2-7/3廃車回送(Dk14):モハ485-176(廃車:2012/10/19)、モハ484-278(廃車:2012/10/3)
  • モハ485-110+モハ484-214
    1972/8/10新製(青森運転所)からのペア→1980/9/18転出(南福岡電車区)→1992/7/15転出(鹿児島運転所)→2000/3/31廃車
  • クロ481-56
    サロ481-24として1965/8/3新製(仙台運転所)→1968/6/29クロに改造(仙台運転所)→1975/5/20転出(南福岡電車区)→1988/3/8転出(鹿児島運転所)→1995/3/24廃車




各車特徴とサイドビュー


クハ481-0



このセットのクハ481は、1979年~1985頃の有明でビデオ上映サービスを行う「ビデオ特急」に使用されていた車両となっています。

そのため、当時、ビデオ上映が見やすいように室内が階段状にかさ上げされ、運転席後ろの屋根にはプロジェクタカバーある車両です。

RED EXPRESSへアコモ改造された時点では、既にビデオ上映サービスは中止され、ビデオ設備は撤去されているようですが、階段状にかさ上げされた座席や、運転席後ろの屋根の出っ張りは当時のままだったようで、モデルでもこれらの特徴が再現されています。


赤一色の車体に黒の屋根となっています。
なお、特徴的なキノコ型クーラーキセは黒に塗装されていなかったようで、モデルではシルバーとされています。



モハ485(初期型)



こちらはクモハ485とペアを組む電動車のモハ484です。
初期型のため、屋根上クーラーキセは趣味心をくすぐるキノコ型で、シルバーで塗装されています。


床下にはブロワ付き主抵抗器が鎮座しており、ザ・国鉄形車両の音を楽しめる車両だったことでしょう。



モハ484(初期型・M)



モハ485とペアを組むパンタ付電動車です。このセットでは動力車の設定です。

初期型のため、キノコ型クーラーキセとなっていますが、パンタや交直流機器など屋根上スペースの関係で屋根上クーラーはAU12形3基(小型キノコに1基、大型キノコに2基)となっており、このようなおかしな外観も趣味心をくすぐります。

なお、不足する冷房能力を補うため、室内にAU41形床置冷房装置が3基設置されており、モハ485と比べ座席定員が8名少ない64名となっています。


もともと2パンタでしたが、片側のパンタは撤去され1パンタ仕様となっています。

このモデルで面白いのが、パンタが撤去され高圧引き通し線も撤去されていますが、ガイシだけはそのままとされているのが趣味心をくすぐります。


モハ485



こちらは中期型のモハ485となります。
初期型(モハ485-1~96)で採用されていたキノコ型冷房装置AU12からAU13E形分散式冷房装置に変更されていますが、冷房装置以外に大きな変更がないため車番は初期型からの続番(97~206)とされています。

一方、中期型モハ484は200番台とされたため、モハ485-97の相方はモハ484-201(車番+104:📝)となり、MM'ユニットの車番が不一致となっています。

モハ484には車掌室設置の600番台があり、モハ485-136の相方はモハ484-601、モハ485-146の相方はモハ484-602となります。
(モハ485-137の相方以降はモハ484-240(車番+103)、モハ485-147の相方はモハ484-249(車番+102)、中期型MM'の最後の車番はモハ485-206+モハ484-308です。)
そのため、TOMIXのインレタに含まれるモハ485-153の相方はモハ484-255、モハ485-159の相方はモハ484-261、モハ485-163の相方はモハ484-265となっています。


こちらも床下にブロワ付主抵抗器が鎮座しており、音鉄の皆さんにとってはブロワ起動音はたまらないものがあるのではないでしょうか?



モハ484-200



こちらは中期型モハ484となり、車番は200番台とされています。(201~239、601、240~248、602、249~308)

冷房装置1基で1両全体を冷房できるAU71A形集中式冷房装置とされていることが特徴で、床置冷房装置を廃したことから定員が初期型+8名の72名となっています。


初期型と同様、もともと2パンタでしたが、片側のパンタは撤去され1パンタ仕様となっています。



クロ481-100


クロ481-0のマイナーチェンジ車である100番台であり、もともとは東北特急増発用として増備されたグループとなります。

0番台に対し、MGは小型化と容量増加が図られるとともに床下に移設、ボンネット内の機器はCPのみと改良されています。

クハ481と似た外観ながら、サロと同じ小窓が並ぶ車体キノコ型クーラーキセがつぶれたような運転席後方屋根(📝)と、違和感満載の外観が趣味心をくすぶります。

クハ481初期型はAU12形5基ですが、クロ481初期型は4基のため、運転席後ろに冷房装置はなく、検電アンテナのみが設置されています。


なお、車体長もクハ481初期型の21,250mmよりも短い21,100mmという微妙な長さとなっています。

ディテール



このセットで面白いのは、両先頭車ともボンネットであるということに加え、外観が面白いクロが連結されているところです。


こちらはクハ481-0です。伝統のボンネットにド派手なRED塗装で度肝を抜かれます。



少しわかりにくいですが、ヘッドライトが点灯している状態です。



こちらはテールライトが点灯しています。
ヘッドマークもそれまでのイラストや文字ではなく、黒地に白抜文字の「RE」となっており、シックなイメージとなっています。





こちらはクロ481-100です。
もともと異端な外観なのに、RED化でさらに度肝を抜かれる外観となっています。



ただ、慣れてしまえば違和感もなくなります。
山間部で最後の活躍を見せる姿を想像すると、涙が出そうになります。




日豊本線山間部での走行イメージ



同時発売のKIRISHIMA EXPRESSとのすれ違いシーンです。

KIRISHIMA EXPRESSは、REDボンネットの引退後の1995年以降に登場しており、恐らくREDボンネットと離合したことはないのかもしれませんが、同時期に発売された製品ということで並べて遊んでみました。
時代設定的にはおかしですが、それが可能なのがNゲージの楽しみでもあります!


どちらも特急シンボルマークを付けていないので少しマヌケですですが、ご容赦くださいm(_ _)m
パーツ未使用未開封に拘りたいコレクターとしても、特急シンボルマークは別で調達するなどで取り付けたいところです・・・










パッケージ



それでは、コレクターの本領発揮ということで、パッケージを見ていきます。


TOMIXハイグレード仕様の外スリーブです。



外スリーブの裏側です。



側面の商品表示です。



外スリーブを外すと、クロ481-100を先頭としたRED EXPRESSのイラストが描かれています。



ブックケース裏面です。



ブックケース本体を開封しました。



開封すると、説明書・注意書・インレタが封入されています。
なお、説明書に誤植があったようで、訂正説明書も封入されています。(ライトスイッチON時のATS車上子の取り付け方のイラストが逆になっていたようです。)



説明書をとると、車両たちが現れます。
上から、クハ481-0、モハ485(初期型)、モハ484(初期型・M)、モハ485、モハ485-200、クロ481-100となっています。



パーツポケットです。金色のパーツは特急シンボルマークです。
シンボルマークは、ユーザー取り付けでなくてもいいのではないかと思います。。。




試運転(10秒動画)



それでは、最後に試運転時の動画です。
10数秒程度の動画ですので、よろしければお楽しみください。












それでは、ここまでお読みくださりありがとうございました。





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