2024年2月、初回生産の2006年12月から約17年ぶり(※)に西鉄2000形が生産されました!
(※ ) A1890は2012年1月の再生産から約12年ぶり
今回は、西鉄2000形の全6編成のうち、さよなら運転で最後の花道を飾った2021F編成(A1897 復刻旧社紋)を取り上げます!
前回生産品からは、
- 前面ガラス、前面装飾部品をスッキリした見た目に改良
- 動力のフライホイール化に合わせてM車を3号車(20X3)から4号車(20X4)に変更
- パンタグラフを改良
などのアップグレードがなされております!
実際、どのような出来なのでしょうか?
それでは、気になる中身を早速ご覧くださいませ!
かつて、西日本鉄道の看板特急として活躍していた「マイクロエース <A1897> 西鉄2000形 3扉化改造車 復刻旧社紋 6両セット」(2024年2月発売)をみていきます!
マイクロエース 西鉄2000形 これまでの発売履歴
現行製品(2024年2月発売)
品番 | 品名 | 税抜価格 | 税込価格 | 発売時期 |
---|---|---|---|---|
A1896 | 西鉄2000形 3扉化改造車 Nishitetsuマーク 6両セット (2031F) | 32,900 | 36,190 | 2024.02 |
A1897 | 西鉄2000形 3扉化改造車 復刻旧社紋 6両セット (2021F) | 32,900 | 36,190 | 2024.02 |
2024年2月の製品化では、上記の2種類となっております。
今回の記事は、2000形ラストランで花道を飾った2021F(A1897)のご紹介となります。
2031F(A1896)の記事はこちら
以前のリリース製品群(前回生産品)
品番 | 品名 | 税抜価格 | 税込価格 | 発売時期 |
---|---|---|---|---|
A1890 | 西鉄2000形 登場時 6両セット (2011F) | 17,500 | 19,250 | 2006.12 再:2012.01 |
A1892 | 西鉄2000形・3扉 6両セット (2051F) | 17,500 | 19,250 | 2006.12 |
西鉄2000形は、2000年の401系・421系製品化から始まった新製マイクロエースにおいて、比較的初期の2006年12月に製品化されております。
なお、A1890のみ、2012年1月に再生産されておりますが、2006年の初回生産ではケースがイエローだったところ、2012年再生産時には通常のグレーのケースとなっていたようです。
2006年ロットの詳細は、以下リンクよりご覧いただけます!
<A1896> 西鉄2000形(2031F)3扉化改造車 Nishitetsuマーク 6両セット の内容
実車と製品の特長をメーカーHPより引用します!
実車紹介
西鉄2000形は1973~1974年にかけて製造された大牟田線の特急用電車です。車体は片面両開き2つ扉で、扉間にはユニットサッシ式開閉窓が並びます。車内はドア付近を除き転換クロスシートが並び、冷房が登場時から搭載されるなど高いアコモデーションを誇りました。前面は非貫通で、前面窓と灯火類、装飾が一体となる斬新な形状となりました。他の電車とは異なり運転台が中央に配置されている事が特徴です。1000形・1300形を置き換える形で投入され、その高速性能と快適さで一世を風靡しました。
マイクロエース HPより引用
後継の8000形投入に伴い急行用への格下げ改造が行われる事となり、1988年から車体中央に扉が増設されました。また1997年からはCIマーク導入に伴い側面に「Nishitetsu」ロゴが貼られ、同時に前面から旧社紋撤去・塗り分け変更が行われました。 2005年からの3000形投入後、2000形は順次運用を減らし、2010年10月をもって全ての編成が運用を終了しました。最後に残った2021Fは引退に際して9月25日から前面のみ往時を偲ぶ社紋付きの姿に復元されました。
製品の特長
- 2010年9月末~10月17日の引退まで往年の2扉時代を彷彿させる旧社紋付きの前面になった2021編成
- パンタグラフを従来製品よりも実感的なものに変更
- 行先シールに引退イベントで掲げられたヘッドマークを収録
- 動力をフライホイール付に変更
- 前面ガラス、前面装飾部品の構造を見直し、よりスッキリした見た目に改良
【2021F】
マイクロエース HPより引用
◇ ◇ 2021 2022 2023 2024(M) 2025 2026
概観をざっくり俯瞰
サイドビューを俯瞰 [← 大牟田|福岡(天神) →]
上から、ク2021、モ2022、モ2023、モ2024、モ2025、ク2026です。
サイドビューを俯瞰 [← 福岡(天神)|大牟田 →]
上から、ク2021、モ2022、モ2023、モ2024、モ2025、ク2026です。
上から俯瞰 [← 大牟田|福岡(天神) →]
上から、ク2021、モ2022、モ2023、モ2024、モ2025、ク2026です。
床下側から俯瞰 [← 大牟田|福岡(天神) →]
上から、ク2021、モ2022、モ2023、モ2024、モ2025、ク2026です。
フロントマスク・ヘッドライト・テールライト
2024年2月ロットで改良された先頭部
両先頭車を正面から
今回生産分より、前面ガラスと装飾部品がスッキリした見た目に改良されています!
また、2010年9月25日から10月17日のさよなら運転までの期間で復活された正面旧社紋と帯の切れ目も綺麗に再現されております!
なお、ヘッドライト周りの飾り帯までまでは実車同様に復刻されておらず、平面仕上げとなっております。
先頭車連結面側妻面より
ぱっと見、これがアイスグリーンだと5000形と見まごうばかりです。
ヘッドライト点灯状態
テールライト点灯状態
行先表示がかなり明るいですが、ヘッドライト・標識灯、テールライトは綺麗に点灯しています。
2006年12月ロットのフロントマスク
こちら、2006年12月ロットのク2011、ク2051です。
気持ち、前面ガラスと装飾部品がぽってりしていて、ハメコミ精度も甘い印象を受けます。
(画像が暗いのは撮影環境の都合ですのでご容赦ください・・・)
また、2006年ロットでは、ヘッドライトも左右で光量が違う(左側が暗い)のがお判りいただけますでしょうか?
とはいえ、2006年当時、西鉄の車両がNゲージ完成品として製品化されるのもびっくりしましたし、拡大してみれば甘さはあるものの、今見ても出来の良いモデルかと思います。
5000形と並べてみる
5000形モ5104(A6557)と2000形ク2021(A1897)との並びです
フロントマスク・ヘッドライト点灯
当たり前ですが、お顔が全く異なります。
先頭車連結面側妻面より
屋根のRが同じ構造であり、妻面ユニットサッシも同じ外観。連結面からみると、色違いだけに見えてしまいます。
各車フロント・サイドビュー
ク2021
サイドビュー俯瞰
サイドビュークローズアップ
左乗降扉上の弱冷房車ステッカー
乗降扉上のステッカーは、拡大すればここまで判読できるのがすごいです!
この車両は冷房を弱めにしています。(冷房使用時)
Mildly Air-conditioned Car
乗降扉左車端部の製造銘板
製造銘板の文字はさすがにクリアに判読できませんが、恐らくこんな記載なのかと…(違ってたらゴメンナサイ)
形 式 ク2000
定 員 123人
自 重 30.0瓲
製造年月 昭和48年3月
製 造 所 川崎重工
このサイズでここまで表現できるとはすごいっすね!
右乗降扉上の弱冷房車ステッカー
右乗降扉の左右にある車番と検査票(検査票の外枠はレタリングで表現)
検査票
ク2031の検査票の外枠は、レタリングでの表現です。
検査票の文字も「18.10、15.3、筑紫工場」と書いてあるようです?(間違ってたらゴメンナサイ)
この大きさで判読可能なところがすごいですよ!
逆サイド
フロントクローズアップ
ヘッドライト点灯
前面ガラス・装飾部品のハマリも良いです
テールライト点灯
前面の表現は、2006年ロットと比較してかなりツライチ感良く改良されております
西鉄では8000形まで採用されていたトムリンソン式連結器
モ2022
サイドビュー俯瞰
サイドビュークローズアップ
乗降扉の右にある検査票(検査票の外枠はモールドで表現)
屋根上より俯瞰(乗降扉左右に車番と検査票がモールド)
改良されたパンタ部
逆サイド
改良されたパンタ部
屋根上から車内を俯瞰
車内座席の赤いモケットと白いヘッドレストカバーが見えます。マイクロさんは芸が細かいです!
モ2023
サイドビュー俯瞰
サイドビュークローズアップ
乗降扉左車端部の製造銘板
製造銘板の文字はさすがにクリアに判読できませんが、恐らくこんな記載なのかと…(違ってたらゴメンナサイ)
形 式 モ2000
定 員 134人
自 重 34.4瓲
製造年月 昭和48年3月
製 造 所 川崎重工
このサイズでここまで表現できるとはすごいっすね!
乗降扉の左右にある車番と検査票(検査票の外枠はモールドで表現)
モ2023の検査票の外枠は、しっかりとモールドで表現されております。(ク2021、ク2026はレタリング表記)
「18.10、15.3、筑紫工場」と書いてあるようです?(間違ってたらゴメンナサイ)
検査票の文字も判読可能なレベルで印刷されてるのがすごいですよ!
逆サイド
モ2024(M)
サイドビュー俯瞰
サイドビュークローズアップ
乗降扉の左右にある車番と検査票(検査票の外枠はモールドで表現)
逆サイド
屋根上から俯瞰
2000形新製時から搭載されていた冷房装置
模型では動力車ですが、メカイスのヘッドレストも白く塗装されており、このあたりもマイクロさんの芸が細かいところです。
モ2025
サイドビュー俯瞰
サイドビュークローズアップ
乗降扉の左右にある車番と検査票(検査票の外枠はモールドで表現)
逆サイド
ク2026
サイドビュー俯瞰
サイドビュークローズアップ
乗降扉の左右にある車番と検査票(検査票の外枠はレタリングで表現)
逆サイド
フロントクローズアップ
ヘッドライト点灯
テールライト点灯
先頭部屋根上の検電アンテナと冷房装置
パッケージ
マイクロエースのブックケースは、メーカー出荷時にスリーブ保護用ビニール(※)がかけられています。
※ 販売店によっては店頭陳列時や通販発送時にビニールを取り外している場合もありますので、購入時に必ずビニールで保護されているとは限りませんのでご了承ください。
スリーブ保護用ビニールを外しました。
スリーブ裏側です。
スリーブを外しました。
ブックケース裏面です。
商品名などの表示です。
ブックケース本体を開封しました。
プチプチ、右下の三角コーナー、説明書・修理申込票・シールが封入されたビニール袋、車両保護用ビニールが見えます。
ぷちぷちをとりました。
右下の三角コーナーを外しました。
説明書等が封入されたビニール袋をとると、車両保護用ビニールがかけられています。
車両保護用ビニールを取ると、車両たちが現れます。
上から、ク2021、モ2022、モ2023、モ2024、モ2025、ク2026です。
説明書等が封入されたビニール袋を裏返すと、修理申込票とシールが封入されていることがわかります。
封入されているシールです。さよなら運転時のヘッドマークも含まれております。
シールを拡大
「ありがとう2000形」「さよなら2000形」のヘッドマークがそれぞれ3つ含まれております。
封入されているシールに前面用シールに一部誤りがあったとメーカーからアナウンスされております。
西鉄2000形を導入された方で、「是正用の前面シール」を請求されていない方は、以下リンクをご確認いただきメーカーへご請求ください。
梱包状態
今回はJoshinさんの通販で購入しました。
届いた状態がこちらです。
段ボールを開梱しました。
今回2セット同時購入です。段ボールは結構深さがあります。
段ボールから取り出しました。段ボール板に車両セットが載せられビニールパッキングされております。
商品ラベル側です。
開梱後、中身を取り出しました。
メーカー出荷時のスリーブ保護ビニールはついたままとなっています。
なお、養生テープで止められているのは、恐らくJoshinさん出荷時の対応かと思われます。
Joshinさんでは、段ボール内でビニールパッキングされるため、とても安心感がありますね。
ということで、今回は2010年10月17日に有終の美を飾った西鉄2000形2021Fをご紹介しました。
福岡近郊の方は、是非手にしたいモデルになっているかと思います!
現時点(2024年7月14日時点)でまだ入手可能なようですので、あなたの車両区にも西鉄2000形を導入されてはいかがでしょうか?
それでは、ここまでお読みくださりありがとうございました!
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