2022年12月、マイクロエース A4336「50系冷改車+スハフ12 筑豊本線」6両セットが発売となりました。
実車には1990年代に一度だけ乗車したことがあります。
その時の編成は50系で統一されていましたが、今回ご紹介するマイクロエースさんの製品は、黄害対策としてスハフ12が連結された晩年仕様となっています。
こちらも懐かしの九州客車列車ということで、購入となったわけですが、ようやく試運転をしましたのでご紹介したいと思います。
TOMIX「98808」50系筑豊本線冷房改造車の紹介記事はこちら
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今回ご紹介するMicroAceさんの商品です。
TOMIXさんのはオール50系の6両セット(DD51付き)となっています。
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実車について
マイクロエースさんのHPより実車紹介を引用します。
日本各地に大量に残った老朽化した旧型客車の置き換えと遊休化していた機関車の活用のため、1977年から1982年に掛けて製造されたのが50系一般型客車です。同時期に製造されたキハ40系などに準じた近代的な車内や自動ドアなどの安全装備を持ちつつ、電車や気動車よりも製造コストが安いことから、旅客用車両だけでも952両が製造され、日本全国に配置されました。車体は赤一色に塗装され「レッドトレイン」の愛称で親しまれました。主に長編成での対応が必要となるラッシュ時を中心に使用されました。JR九州に移籍した50系は1991年から1994年に掛けて冷房装置が搭載され1000番代に区分されました。この改造では片側側面の窓が一か所埋められ、床下には室外機と発電装置が搭載されたことで外観が変化しています。後には屋根上のベンチレータが撤去されました。
「マイクロエースHP-商品説明」より引用
九州全域で活躍していた50系も徐々に運行範囲が縮小され、筑豊本線が最後の活躍区間となりました。最末期には黄害対策のためにオハフ50のトイレが閉鎖され、リクライニングシート化改造された青いスハフ12が1両連結されたユニークな編成になりましたが、2001年10月に運行を終了しました。
「晩年は黄害対策のためスハフ12を連結」とありますが、当時、50系のトイレはいわゆる垂れ流し式だったわけです。
それで、保線作業員の方や周辺環境に非常によろしくない(今考えれば当然なんですが・・・)ということで、すぐに引退予定である50系のトイレを循環式に改造するのではなく、晩年のみの暫定運用として、循環式トイレを装備するスハフ12に白羽の矢がたった、というわけです。
令和の今では考えられないエピソードですが、そんな時代もあった、ということですね。
それでは早速、マイクロエース A4336「50系冷改車+スハフ12 筑豊本線」6両セットをみていきましょう!
製品レビュー
梱包の状況
こちらが届いた状態。
なぜかめちゃくちゃ大きな段ボールで届きました(;^_^A
それでは早速開梱です。
段ボールが大きすぎて、エアクッションが上まで届いていません(笑)
上のエアクッションを取ると、プチプチに包まれた商品が現れます。
段ボールに余白があるため、大きな水玉状のエアクッションが画像の右側と下側に敷き詰められています。
ジョーシンさんは、一時期、カツカツの大きさの段ボールに、この水玉状のエアクッション車両セットの上下に敷いただけの梱包をしていた時期がありました。TOMIXの車両セットの場合、このエアクッションに直に接することで、紙スリーブに水玉模様の擦り傷がついていました。。。今は改善されたので良かったと思います。
それにしても、2022年11月にJoshinさんで購入した「A3667 783系 特急にちりん CM33編成」は、ビニールパッキングで固定されていましたが、今回は細かなエアクッションで包んでいるのみとなっています。(特に問題はありませんが。)
梱包方法はタイミングや担当者によっても微妙に違うのかもしれませんね。
車両セットを包んでいる細かなエアクッションの包みを外すと、車両セットがと納品書が見えます。
車両セットには、マイクロエースの場合、メーカー出荷時のパッケージ保護ビニールが付いたままの状態となっています。
TOMIX、KATO、MicroAce含め、メーカー発送時にスリーブやパッケージを保護するビニールをつけたまま販売するかは、それぞれの販売店ポリシーによりますので、通販であれ実店舗であれ、お店によっては保護ビニールが外された状態で販売されることもあるようです。
今回も、特に問題なく綺麗な状態で届けていただきました。
パッケージ開封
まずは、パッケージ外観から。
マイクロエース標準のブックケースとなっています。
紙スリーブの裏側です。表・裏面とも、光沢のある仕上げとなっています。
紙スリーブを外しました。
パッケージ裏面です。
ブックケースの背表紙です。
マイクロエースのブックケースは、車両の顔がシールで添付されており、見た目でどの車両なのかがわかり便利ですね。
こちらが開封したところ。
三角コーナー(右下)、保護プチプチ、説明書とシールが封入された袋、車両保護用の薄いビニールの下に車両が納められています。
三角コーナーと保護プチプチを取ると、説明書の全容が見えます。
説明書とシールが封入された袋と、車両保護用の薄いビニールを取ると、車両たちが現れます。
上から、
●スハフ12-60(ライト点灯)
●オハフ50-1281(両側ともライト非点灯)
●オハ50-1189
●オハ50-1181
●オハフ50-1283(両側ともライト非点灯)
●オハフ50-1284(片側のみライト点灯)
となっています。
中間のオハフ50はライト非点灯、最後尾のオハフ50も連結面側のライトは非点灯で最後尾のみの点灯となっています。
三角コーナーの下には、パーツが収納されています。
ヘッドマーク2種、最後尾オハフ50用アーノルドカプラーパーツが納められています。
サイドビュー
それでは、各車両のサイドビューです。
スハフ12-60
オハフ50-1281
オハ50-1189
オハ50-1181
オハフ50-1283
オハフ50-1284
ライトチェック
外観チェックの次は、ライトチェックをしていきます。
オハフ50、スハフ12とも、テールライトは問題なく点灯してくれました。
オハフ50は編成末端のダミーカプラー側のテールライトのみが点灯する仕様です。
オハフ50の幌枠が赤色で印刷されていて、各種表記と相まって実感的な印象です。
ギャラリー
編成画像
最後尾を走行するスハフ12-60
最後尾を走行するオハフ50-1284
スハフ12-60を最後尾に編成全体を俯瞰
スハフ12-60のカプラーはアーノルドのままです。
編成末端はやはりダミーかTNにしたほうが引き締まりますね。。。
オハフ50-1284を最後尾に編成全体を俯瞰
編成末端がダミーカプラーで引き締まって見えます。
赤色の幌枠と妻面各種表記が非常に実感的ですね。
ディテール
このセットのアクセントでもあるスハフ12-60を上から眺めます。
車内にはリクライニングシート化改造された様子がうかがえます。
オハフ50の屋根です。
画像ではわかりにくいかもしれませんが、屋根上にポツポツとした膨らみがあるのが見えますね。
もともと、50系には屋根上にベンチレーターが設置されていましたが、九州では415系やキハ40系などと同様、ベンチレーターが撤去されています。
50系の屋根を実際にみたことはありませんが、415系やキハ40系ではベンチレーターの撤去後がこのようにポツポツと残っていましたので、マイクロさんはそこも表現されているようです。
まとめ
車番やサボ、各種表記が印刷済みで楽しい
マイクロエースさんは、車番も印刷済み、サボや各種表記も印刷済み、妻面の各種表記や幌枠の赤色塗装など、細かな部分で楽しめる内容となっています。
塗装や造形
塗装や造形は、先日発売されたTOMIXの50系はカッチリとした印象であるのに対し、MicroAceの50系はモールド表現や塗装などは多少モッサリしている印象です。
50系の車体色はTOMIXに比べMicroAceは鮮やかな赤色、という感じです。
連結面間隔
連結面間隔はアーノルドではありますがそこまで広くなく、あまり違和感のない仕上がりです。
価格
筑豊本線の50系客車列車の晩年を再現されたい方にはいい商品だと思いますが、気になるのはお値段。。。
マイクロさんが客車6両で定価31,790円、トミックスさんがDD51+客車6両で定価25,300円。
正直、マイクロさんの価格はかなり高めな設定となっております。。。
最後に
最晩年を再現することに拘らなければ、動力もありカッチリ仕上げてお値段も安いTOMIXに軍配が上がりそうです。
ただ、マイクロさんは目玉のスハフ12と各種表記や幌枠の赤色など、細かな部分に手が入れられており、ご自身で塗装や改造をされない方にはすぐに楽しめるいい商品かと思います。
今回は、以上となります。
それでは、ここまでお読みくださりありがとうございました。
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今回ご紹介するMicroAceさんの商品です。
TOMIXさんのはオール50系の6両セット(DD51付き)となっています。