先日、発売から既に1年以上経過しましたが、TOMIX、KATOの800系流れ星新幹線を導入しました。
流れ星新幹線は、U004編成に流れ星がラッピングされた特定編成となりますので、基本的に全く同じ製品構成となっています。
とはいえ、細かな部分で各メーカーの特徴が出ていますので、どちらの製品がオススメなのかを考察していきます。
- <97939> 特別企画品 九州新幹線800-0系(流れ星新幹線)セット 発売日:2021年12月 当センター1編成在籍
- <10-1729> 九州新幹線800系<流れ星新幹線> 6両セット (特別企画品) 発売日:2021年12月 当センター1編成在籍
TOMIX、KATOとも、「特別企画品」となっています。
メーカーHP:TOMIX 97939 特別企画品 九州新幹線800-0系(流れ星新幹線)セット
販売価格が定価以上に設定されている販売店もあるようですので、注意してください。
メーカーHP:KATO 10-1729 九州新幹線800系<流れ星新幹線> 6両セット (特別企画品)
KATOの流れ星新幹線はかなりの品薄となっているようです。
販売価格が定価以上に設定されている販売店もあるようですので、注意してください。
割引店での購入は難しいかと思いますので、定価販売の通販サイトなどをご活用ください。
競作2社の商品構成、価格などの概要
まずは、競作2社のセット内容の概要を見ていきます。
両社のセット構成について
商品構成は、特定編成(U004編成)のため、TOMIX、KATOともに同じです。
なお、動力車の設定は、TOMIXが2号車であるのに対し、KATOが3号車となっています。編成が6両ともともと短いため、動力車の位置の違いは走行性能に全く影響しません。
付属パーツ
いつもは付属ハーツが盛りだくさんのTOMIXですが、800系については後付け部品は全くありません。
KATOでは3号車と4号車間の車端碍子がユーザー取り付けパーツとなっているのみです。
両セットとも、基本的に購入後すぐにReady to Go状態となっています。
連結面の表現
両セットの外観で大きく異なるのが、連結面の表現です。
TOMIXはカーブでの走行性や通電性を優先し、カプラーはTOMIX新幹線で標準搭載されている伸縮機構のついていない「フックU字型通電カプラー」となっています。
そのため、連結面間隔が広めなえうに、カーブ走行時にカプラーが伸縮しないため、転落防止幌(外幌)の表現がされておらず、若干間延びした連結面間隔となっています。
実は、TOMIXも800系が製品化された当初は、転落防止幌やアンチローリングダンパーが表現された妻面+伸縮式TSカプラーにより、素晴らしい連結面間隔を実現していました。
一方、KATOは、KATO製新幹線に標準装備に伸縮機構を搭載した「ダイヤフラムカプラー」+「転落防止幌」となっており、連結面間隔がリアルに表現されています。
大きく異なる価格設定
Nゲージの価格設定としては、一般的に、KATO<TOMIX<MicroAce、GreenMaxとなっています。
今回ご紹介する800系流れ星新幹線の価格設定も、定価ベースでKATOが19,140円、TOMIXが23,430円となっています。
価格差は4,290円、KATO定価に対しTOMIX定価は2割以上高い設定です。
TOMIXかKATOかを選択する際に、メーカーの好みがなければ連結機構や価格面からKATOがおすすめと言えそうです。
外観比較
ヘッドライト・テールライト
6号車を先頭とした編成での比較です。
左がKATO、右がTOMIXです。
ヘッドライトですが、上から眺めるとKATOの方が点灯状態が良くわかります。
TOMIXはこの角度からだとヘッドライトが目立ちません。
この角度になると、TOMIXも3灯きれいに点灯していることがわかります。
細かいことですが、ヘッドライト3灯の間隔がKATOは上から2番目と3番目が若干広め、TOMIXは3灯とも均等に並んでいるように見えます。
車体の色味ですが、左のKATOは若干クリームがかったホワイト、TOMIXが明るいホワイトとなっています。
両車を並べるとわかりますが、単独で見るとどちらも九州新幹線のホワイトの色味で違和感はありません。
テールライトの開口部は、KATOは縦方向に少し厚みがあり、TOMIXは縦方向にかなり細いことがわかります。
奥がTOMIX、手前がKATOです。
こちらはTOMIXに焦点を当てています。流れ星マークが綺麗ですね。やはりKATOの方が若干クリームっぽい感じです。
こちらも奥がTOMIX、手前がKATOです。
手前のKATOに焦点をあてています。こちらも流れ星マークが綺麗です。やはりTOMIXの方が白っぽく見えます。
奥がTOMIX、手前がKATOです。
フラッシュをたいて撮影すると、色味の違いはそこまでわかりません。
奥がTOMIX、手前がKATOです。運転席窓のおでこの「800」マークは、KATOが小さめ、TOMIXが大きめとなっています。
色味の違いがありますが、TOMIXもKATOも違和感ない色調です。
KATOも画像で見るほどクリームっぽいわけではないですよ。
カプラーなど
左2両がKATO、右2両がTOMIXです。
KATOは伸縮式ダイヤフラムカプラーを装備しており、可動域確保のため、妻面の表現が一切ありません。
TOMIXのカプラーは、通電カプラーのためライト類には有利でしょうが、見た目の問題として、連結面間隔が広くなりがちです。
また、転落防止幌の表現も省略され、TOMIXの他の新幹線シリーズで採用されている可動式幌も採用されていないため、残念ながら間延びした連結面間隔となってしまいます。。。
上がTOMIX、下がKATOです。
このように見ると、TOMIXの転落防止幌がない分、連結面は見劣りしますが、連結面間隔も極端に広すぎるわけではありません。
TOMIXは側面上部の座席表示(自由席、指定席)窓がクリアパーツになっていますが、KATOはモールドになっています。
(2号車の一番左側の窓の上)
こちらも上がTOMIX、下がKATOです。
パンタ台の色味はTOMIXが濃く、KATOが薄色となっています。
3号車と4号車の間には、車端碍子が装備されています。
上のTOMIXはメーカー取り付け済、KATOはユーザー取り付け(画像は未取り付け)となっています。
上がTOMIX、下がKATO
パンタはTOMIXの方が線が微妙に細めとなっています。
上がTOMIX、下がKATOです。
この画像ではTOMIXの連結面が広く見えてしまします。
上がTOMIX、下がKATOです。
やはりTOMIXの方が連結面間隔が広いです。なぜTSカプラーをやめたんだ!TOMIXさん・・・
走行シーン
カーブを走行する流れ星新幹線
左がTOMIX、右がKATOです。
左がTOMIX、右がKATOです。
左がKATO、右がTOMIXです。
左がKATO、右がTOMIXです。
おまけ:TOMIX800系旧製品
最後に、流れ星新幹線ではないですが、800系デビュー当時の800系つばめ(TOMIX旧製品)をご紹介します。
車体側面のロゴは、現行のアラウンドザ九州マークではなく、力強く「つばめ」と記載されていました。
力強い「つばめ」の文字と、旧製品の充実した妻面
妻面表現がほんとに秀逸です。なぜ、リニューアルで後退したのだろうか・・・?
連結面、いいねぇ~~
この連結面間隔、完成された姿だと思うのですが・・・
リニューアルでなぜ連結面の表現が後退したのかは謎です・・・
TOMIX800系旧製品の出来がよかっただけに、現行仕様の粗さがし的な話となってしまいますが、TOMIX流れ星新幹線が悪い製品というわけではありません。
ただ、一度いいものを見ると、その後の満足感が、、、という問題がある、ということなのです。
パッケージ
TOMIXは外スリーブは通常タイプ(青)ですが・・・
パッケージフィルム部分に綺麗なイラストが挿入されており、特別企画品感を出しています。
一方、KATOは紙スリーブが「流れ星新幹線」用の特別仕様となっています。
めっちゃいいですよね!
表側の九州のシルエットが裏側まで続いています。
左には国東半島がかぶっていますね。
ただし、紙スリーブを外すと、中身はいたって普通のKATO標準の車両ケース仕様となっています。
どちらも「特別企画品」ということで、パッケージも特別間のある仕様となっています。
それでは、ここまでお読みくださりありがとうございました。
メーカーHP:TOMIX 97939 特別企画品 九州新幹線800-0系(流れ星新幹線)セット
販売価格が定価以上に設定されている販売店もあるようですので、注意してください。
メーカーHP:KATO 10-1729 九州新幹線800系<流れ星新幹線> 6両セット (特別企画品)
KATOの流れ星新幹線はかなりの品薄となっているようです。
販売価格が定価以上に設定されている販売店もあるようですので、注意してください。
割引店での購入は難しいかと思いますので、定価販売の通販サイトなどをご活用ください。