最近、「ゆふいんの森」の検索ワードで当サイトをご訪問いただく方が多いです。
当サイトでは、以前「TOMIX ゆふいんの森Ⅰ世(リニューアル製品)」のレビュー記事を上げましたが、今回はマイクロエース製のゆふいんの森Ⅰ世についてみていきたいと思います。
2006年にTOMIXと競作となり話題になった、マイクロエース ゆふいんの森Ⅰ世 登場時(A2160)をみていきます!
JR九州のHPで実車が紹介されています
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マイクロエース潰し!?TOMIXとのまさかの競作
JR九州で永らく活躍している「キハ71系」ゆふいんの森Ⅰ世。
2006年、ゆふいんの森Ⅰ世の製品化をめぐり、Nゲージ業界で熾烈な競合があったことをご存じでしょうか?
JR九州に1編成しか存在しないキハ71系ゆふいんの森Ⅰ世。
リゾート列車ではありますが、地方鉄道のマイナー車種が製品化されることは、これまでのNゲージ業界では考えられないことでした。
そんな中、なんとマイクロエースがゆふいんの森Ⅰ世の製品化を発表をしたのです。
正直、びっくりしましたね!
以下メーカーHPより引用します。
マイクロエース HPより引用
- 九州を代表する観光列車を、待望のプラ製初製品化。
- 登場時の3両セットと現状の4両セットを同時発売。
- 特異なドーム型ボディを実車に則して忠実に再現。
- 内装のリニューアルにより変更された窓配置を実車に則して作り分け。
- ボディのメタリックグリーン塗装を美しく再現。
- シンボルマーク、号車札、「ゆふいんの森」サボなど各部レタリングを印刷済み。
- 座席にはシートカバーを再現。
- ヘッドライト、テールライト点灯。LEDを採用。
- 黒染め車輪を採用。
メーカー説明にもあるとおり、プラ製初製品化と謳っており、マイクロエースとしても相当力を入れていたんだろうなと思います。
さらに、特報として、キハ71系の動力ユニットがフライホイール付新動力と大々的にアピールしていたのです。
マイクロエース HPより引用
- キハ71系の動力ユニットがフライホイール付新動力になります。
- 走行安定性がさらに向上。
- スロースタート,スローストップが可能。
- 線路から床下までの空間を拡大。
- メンテナンス性の向上で分解・整備もより容易に。
ゆふいんの森の初のプラ製品化、しかもフライホイール動力搭載とあって、マイクロエースからの製品化発表当初、順調に予約を伸ばしていたかと思いますが、そんな中、突然のTOMIXからの製品化発表・・・
しかも、発表された内容が「登場時」「更新後」の2種類であり、製品ラインナップとしてもマイクロエースとモロ被りしていたわけです。
おまけにTOMIXとしてはハイグレード仕様でTNカプラー標準装備という力の入れようです。
私もこの状況に、さすがにTOMIXさん、やりすぎでしょ・・・と思ったものです。
当時、ネットなどでは「TOMIXによるマイクロエースたたき」などと囁かれるとともに、ゆふいんの森Ⅰ世の予約をマイクロエース製からTOMIX製に乗り換える(つまり、マイクロエースをキャンセルする)という方も、比較的多かったんじゃないか、という印象です。
でもね、私はマイクロエースのゆふいんの森Ⅰ世も予約しましたし、TOMIXのゆふいんの森Ⅰ世も予約しましたよ!私はコレクターですので・・・
競作になると、メーカーの違いが楽しめて面白いのですが、キハ71ゆふいんの森Ⅰ世のように、この世に1編成しか存在しない車両が複数メーカーから発売となると、コレクターとしてはお財布がかなり厳しくなるので、楽しみなのか苦しいのかよくわからない状況でもあります。
さて、ぼやきはこの辺までとして、マイクロエースの製品構成をみていきます。
当時の製品構成は次のとおりとなっておりました。
参考:メーカーHP
品番 | 品名 | 税抜価格 | 税込価格 | 発売時期 |
---|---|---|---|---|
A2160 | キハ71系「ゆふいんの森」登場時 3両セット | 12,000 | 13,200 | 2006.11 |
A2162 | キハ71系「ゆふいんの森」リニューアル 4両セット | 14,000 | 15,400 | 2006.11 |
ということで、今回は「登場時3両セット」をご紹介します!
マイクロエース ゆふいんの森Ⅰ世 登場時(A2160)
登場時仕様(A2160)の特長をメーカーHPより引用します。
マイクロエース HPより引用
- 登場時の3両編成。
- ボディは登場時の形状を再現。A2162とは車端部の窓やルーバー形状の違いを作り分け。
- 座席は青色。
ゆふいんの森Ⅰ世は、登場時は3両というコンパクト編成で登場しましたが、後に4両の増結されております。
当時はキハ65改造の先頭車2両、キハ58改造の中間車1両の3両という構成でした。
【ゆふいんの森Ⅰ世 登場時3両 編成図】
キハ71-1 | キハ70-1(M) | キハ71-2 |
マイクロエースのゆふいんの森Ⅰ世は、2006年~2011年発売のため、現在新品購入は難しいです。
2023年3月発売のTOMIX製ゆふいんの森Ⅰ世であれば、新品在庫のあるお店もあるようです。
メーカーHP:TOMIX<98512> JR キハ70・71形ディーゼルカー(ゆふいんの森I世・更新後)セット
フロントマスクとライトチェック
登場時のフロントマスク
ヘッドライト点灯状態です。
タマゴ型の独特の前面形状が的確に再現されています。
登場時の連結器はグリーンで塗装されていたようで、モデルでもグリーンの密自連ダミーカプラーで再現されています。
エアホースはスカートへのモールドですが、ブラック色さしでうまく再現されていますね。
テールライトの点灯状態です。
ワイパーは、ボディと窓ガラスにわたってしっかり表現されていますね。この表現は凄いです!
若干オーバースケールですが、特徴をうまくとらえているかと思います。
ヘッドライト・テールライトが目立つように撮影してみました。
登場時とリニューアルのフロントマスク比較
左が登場時(品番:A2160)、右がリニューアル後(品番:A2162)です。
密自連は登場時がグリーン、リニューアル後がブラックなのが特徴です。正面からの違いは、密自連ダミーカプラーくらいでしょうか。。。
テールライトの点灯状態です。
こちらもヘッドライト・テールライトが目立つように撮影してみました。
暗くしても、カプラーの色の違いは目立ちますね!
こちら、参考としてTOMIXのゆふいんの森Ⅰ世(品番:98512)のキハ71-1です。
TOMIXでは前面エアホースの表現は省略されていますが、マイクロエースでは奥まって見えづらい先頭連結器の胴受がうまく表現されています。
また、TOMIXは床板とシートが別成型ですが、マイクロエースのようなシートカバー(シート上部の白色塗装)はありません。
マイクロエース、TOMIXとも、良し悪しありますが、どちらの出来も満足のいく素晴らしいものだと思います!
- 密自連の色が、登場時はグリーン、リニューアル後はブラック!
- 前面ワイパーを的確に再現、表現方法がボディとガラスパーツにわたって秀逸!(TOMIXでは省略)
- スカートには、エアホースがモールドで表現されていて実感的!(TOMIXでは省略)
- 先頭部連結器の胴受が少し奥まっていて見えづらい(TOMIXではうまく再現されている)
- 座席シートカバーを塗装で表現(TOMIXではシートカバーまでは表現されていない)
各車特徴とサイドビュー
キハ71-1
博多寄り先頭車です。車番はキハ71-1ですが、3号車となります。
下回り種車はキハ65です。
先頭部のアップです。
「YUFUIN NO MORI」のレタリングに加え、所属表記等(本チク、定員52)も判読できます。塗装は昔からマイクロエースの得意分野ですね。
連結面側のアップです。
号車札の「3」の文字も判読できます。サボの表記はぼやけていますが「特急 ゆふいんの森」と記載されています。この印刷はすごいね!
マイクロエースのゆふいんの森Ⅰ世は、屋根上までメタリックグリーンで塗装されています。(TOMIXは艶消しグリーン)
キハ70-1(M)
中間車で2号車のキハ70-1です。模型では動力車となります。
下回り種車はキハ58のため、コイルバネ台車を履いているのが特徴です。
マイクロエースでも「特報」としてアナウンスされていたとおり、フライホイール付動力となっています。
ハイデッカー構造もあいまって、室内表現もうまくされています。
車端のビュッフェコーナーの大窓です。
動力車ですが、車内イスのシートカバーも表現されています。ぱっと見、トレーラー車のように見えます。
号車表示「2」も綺麗に印刷されています。サボも綺麗に表現されています。
登場時の車端部には、アンテナはありませんが・・・
下の画像真ん中のリニューアル後では、電話アンテナが増設されております。
ビュッフェ側(窓無し)部分のアップです。
キハ71-2
別府より先頭車で1号車ですが、車番はキハ71-2です。下回り種車はキハ65です。
号車表示「1」、サボが綺麗に印刷されています!
先頭部のアップです。「YUFUIN NO MORI」のレタリングが綺麗です。
斜め上からのアップです。
先頭部のエンブレムもとてもきれいに表現されています。
ボディとガラスパーツにわたって表現されているワイパーがほんとに秀逸です!
マイクロエースのゆふいんの森Ⅰ世は、2006年~2011年発売のため、現在新品購入は難しいです。
2023年3月発売のTOMIX製ゆふいんの森Ⅰ世であれば、新品在庫のあるお店もあるようです。
メーカーHP:TOMIX<98512> JR キハ70・71形ディーゼルカー(ゆふいんの森I世・更新後)セット
パッケージ
それでは、コレクターの本領発揮として、パッケージを見ていきましょう!
私は几帳面な性格のため、緩衝材の順番、車両封入の向き、順番など、購入時のままの状態を保持しておりますので、中古市場で入手される場合など、商品の状態がどうかなどの参考にされてください!
色鮮やかなブックケース
当時のマイクロエース標準のスリーブです。今のスリーブは青地グラデーションのスリーブとなっています。
あと、パッケージの窓から見える景色がグリーンに染まっていますね!
スリーブ裏側です。
側面の商品表示です。こちらもグリーンに染まっています。なぜかというと・・・
ブックケースをスリーブから出したところです。
2006年11月発売のゆふいんの森Ⅰ世のブックケースは、実車のグリーンと同じカラーとなっており、遊び心がうかがえます。
裏側までグリーンとなっています。
ブックケース本体を開封しました。
一番上には緩衝材のプチプチの帯が敷かれています。
プチプチの下には説明書とシールが封入されています。
説明書の裏にシールと室内灯の案内が添えられています。
説明書をとると、さらに車両保護用のビニールが敷かれています。
パッケージ下部には実車写真の帯が差し込まれています。
ビニールを取ると、車両たちが現れます。
上から、キハ71-1、キハ70-1、キハ71-2となっています。
付属シールです。
おまけ:車両ウレタンのスペーサー!?
ところで、キハ71-2を取り出した時、ウレタン片があるのに気づきました。
下の画像の、3両目が収まるべきウレタンスペースの右側に、小さなウレタン片があるのがわかるでしょうか?
車両を取り出すと、このようにケース内側にポロっと倒れます。
なので、車両で遊ぶときにそのままにしておくと、ケース内で移動してしまったり、紛失したりする可能性があります。
というか、私はこのスペーサーですら購入時のままの状態(場所や向きなど)にしておきたいので、このようにティッシュペーパーを折り曲げておくと、ウレタン片の場所や向きをキープすることができます。(ほとんどの方にとってどうでもいいことだと思いますが・・・)
車両を取り出した後は、こんな風にティッシュで固定して、ウレタン片を固定しておけば、購入時のままの状態を維持できます。(ってなにやってるんでしょうね・・・)
で、スペーサーであるウレタン片を固定するティッシュも、このように一緒に封入しておけば、次に遊ぶときも同じような対策を取ることができます。(というか、ほとんどの方はスペーサーの向きとか場所とかどうでもいい方がおおいと思いますが・・・)
マイクロエースのゆふいんの森Ⅰ世は、2006年~2011年発売のため、現在新品購入は難しいです。
2023年3月発売のTOMIX製ゆふいんの森Ⅰ世であれば、新品在庫のあるお店もあるようです。
メーカーHP:TOMIX<98512> JR キハ70・71形ディーゼルカー(ゆふいんの森I世・更新後)セット
試運転(10秒動画)
それでは、最後に試運転時の動画です。
10数秒程度の動画ですので、よろしければお楽しみください。
それでは、ここまでお読みくださりありがとうございました。
マイクロエースのゆふいんの森Ⅰ世は、2006年~2011年発売のため、現在新品購入は難しいです。
2023年3月発売のTOMIX製ゆふいんの森Ⅰ世であれば、新品在庫のあるお店もあるようです。
メーカーHP:TOMIX<98512> JR キハ70・71形ディーゼルカー(ゆふいんの森I世・更新後)セット