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JR九州キハ200形「赤い快速」 11年ぶりの試運転 (グリーンマックス 4244、4245)



先日、グリーンマックスさんのJR九州キハ200形(赤色)が入線した際、約11年前に入線したキハ200形「赤い快速」を引っ張り出してきて、久しぶりに試運転をしてみました。

・<4244>JRキハ200形「赤い快速」(動力付き) 発売日:2011年12月
・<4245>JRキハ200形「赤い快速」(動力なし) 発売日:2011年12月

長い間運転していなかったわけですが、ライト・動力チェックを兼ねた試運転をしましたので、その様子をご紹介したいと思います。



2022年12月発売の新製品についてはこちらをご覧ください。

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JR九州キハ200形「赤い快速」 下回り自社パーツ利用の初期製品



グリーンマックスさんは、2000年代初頭はキットメーカーだったと記憶しています。

私はもともと、完成品にしか手を出さないタイプでしたが、GMがあるときキハ200の完成品を発売したんです。
その最初期の製品は、足回りをTOMIXのキハ181(台車は空気バネタイプを使っていたと思う)とし、先頭部はTNカプラー標準装備でした。


最初期の初回ロットは紙製パッケージ、再生産では現行と同様のビデオケース仕様となっていました。
私は初回ロットの紙製パッケージを持っていますが、押し入れの奥にあるため今回画像はありません。。。(今度、撮影してみます)



その後2011年12月に、GMさんがこれまで下回りをトミックスOEMとしていたものをやめ、完全自社生産で再生産をすることになったのが今回ご紹介するキハ200なんです。



商品が届いた当時の正直な感想



商品が届いて、中を見たとき正直ビックリしました。
悪い意味で。。。


先頭部のTNカプラーはダミーカプラーとされ、連結するには現行と同様のドローバーとされました。
この点はオプションでTN付ければいいので、(コスト面を除き)問題ないのですが・・・


問題は、下回りが自社生産となり、最初期製品と比べ、以下の点で見劣りが著しかったことなんです。

(M車の問題)
・2モーター仕様となり、起動時に2つのモーターが同期せず脱線することがあった
・モーターカバーの厚みが窓から見えてしまう

(T車の問題)
・トレーラー車の下回りも自社生産となったが、車内のイス背もたれの表現は一切なし
・なぜか床下機器の表現がM車と同じ分厚いパーツを流用

という、なんとも言えない構成となってしまったのです。



とはいえ、ある意味GMさんの転換点となる商品だと思いますし、見ていてそこまで不満があるわけでもないし、これはこれでいい商品だと思います。

2モーターであることも、そこまで問題となることはなく、メンテナンス次第ではすごくスムーズに動いてくれるので、弄り甲斐があるというものです。


ということで、約11年ぶりに商品を引っ張り出してきましたので、その様子をご覧ください。


パッケージ開封



パッケージは、グリーンマックスさんの2両セット用(ビデオケース仕様)のもの。
動力付きセットと動力なしセット、それぞれご紹介します。

<4244>JRキハ200形「赤い快速」(動力付き)



まずは、動力付きから見ていきます。



裏面が説明書になっています。

M車にTNカプラーを付けるには加工が必要で、カプラー復元用の線バネ部分を切り落とす必要があるとされています。

でも、実はT車にTNを付ける際もJC41に表現されているジャンパ栓受を切り落とさないと、スカートと干渉してしまうんですよ。
M車のTNはカプラーがグラグラになるのでNG、T車でもスカートに加工が必要ということで、私はT車にTNだけ付けてスカートを外しました。



開封したところ。
車両保護用のプチプチが敷かれています。



上にキハ200-1000、下にキハ200-0(M)が鎮座しています。
2022年発売の製品とは、上下左右が逆にセットされていたようです。

付属品もありますね。私は未開封ですが・・・
キハ200-1000、キハ200-0用それぞれのドローバー用のスカート、それとドローバーが封入されています。

連結にスカートを別で付属させるくらいなら、前回製品のように最初からTN標準としたほうがコスト的にいいんじゃないかと思うんですが、どうなんでしょうね・・・?



<4245>JRキハ200形「赤い快速」(動力なし)



続いて動力なしです。



裏面が説明書になっています。

こちらの説明書では、TNカプラーを取り付ける際に加工が必要とは書かれていませんが、先ほど説明したようにTNカプラーJC41のジャンパ栓受を切り落とさないとスカートと干渉して取り付けられないので注意が必要です。。。



開封したところです。
車両保護用のプチプチが敷かれてますね。



上からキハ200-1000、キハ200-0(T)となっています。

冒頭説明したように、床下機器がM車とT車で共通なので、動力ありセットと一見違いがわかりません。
(キハ200-0の窓からモーターカバーが見えるか見えないかの違いはありますが・・・)



サイドビュー



それでは、サイドビューを見ていきます。

<4244>JRキハ200形「赤い快速」(動力付き)


キハ200-0(M)

GM完成品オリジナル初期パーツの2モーター式の動力です。車内にモーターの出っ張りがみえるのもご愛敬です。

二つのモーターの同期など難あり動力ではありますが、メンテナンスをしてかわいがるとそれも楽しみとなります。
最初、動力音がガシガシ言っていましたが、台車を分解し、集電パーツと車軸の接点にタミヤの接点グリスを塗布すると、非常にスムーズになりました。

パッケージへの封入が現行品と向きが逆のため、このサイドビューでは連結面側のトイレ小窓が見てとれます。


集電パーツと車輪の接点など、通電が必要な箇所には「接点グリス」を使います。
つけすぎ注意、ごく少量を使用します。

集電が必要ではない動力台車ギアやウォームギアには「セラグリス」を使います。
つけすぎ注意、ごく少量を使用します。




キハ200-1000

2両セット構成ですので、ヘッドライト・テールライトが点灯します。
車内の表現が全くないのはご愛敬。床下機器パーツもM車のものが流用されています。

なお、画像には先頭部スカートがありませんが、TNカプラーをポン付けするにあたりスカートを付けたままだとTN側に加工が必要だったので、原則、中間封印での運用として、とりあえずスカートを外したままにしています。


<4245>JRキハ200形「赤い快速」(動力なし)


キハ200-0(T)

2両セット構成ですので、ヘッドライト・テールライトが点灯します。
こちらもTN化に際し、スカートを外したままとしています。


キハ200-1000

2両セット構成ですので、ヘッドライト・テールライトが点灯します。



ライトチェック


今さらですが、11年ぶりのライトチェックです。

左から、<4244>キハ200-0(M)、キハ200-1000、<4245>キハ200-0(T)、キハ200-1000です。
光源がLEDではありますが、現行製品と比べると点灯状態は暗めです。。。


テールライトの状況。こちらも現行製品と比べると暗め。。。


ヘッドライトは、現行製品と比べると黄色味が強いですね。


とはいえ、車体パーツが現行品と差異がないので、見た目の違和感はさほどありません。
(というか、2000年初頭の最初期製品からボディに変更がないはずなので、ロングセラー商品ですね。)



走行上の問題点



実は、こちらの製品は、製品そのままの状態だと車体が微妙に傾いていました。
参考までに、そのことについても触れておきます。



こちらは、M車とT車を並べたところです。
床下機器パーツが完全共用なのがわかります。

床下機器は、T車もM車も共通パーツをカットして接着されていますが、よく見てみると手作業感がすごいです。
(上がT車、下がM車)




実車の台車はボルスタレス台車のDT600K、TR600Kのはずですが、このモデルは違う形式の台車が採用されていました。
サイドビューでは目立っていませんが、この台車でも空気バネは自体は表現されているんです。



で、キハ200は、扉下の車体裾が下に出っ張っていますよね?
その車体裾部分と、台車の空気バネが干渉してしまい、正面から見たら車体が微妙にナナメになってしまう現象が発生してました。

この問題を解消するため、足回りパーツと車体パーツの間に、適当な紙片を差し込み、空気バネ分だか車体を膨らませてクリアランスを確保する加工(と言っても、紙片を差し込むだけ)をしています。



こちらはM車台車のアップです。
空気バネのあたりに、ボディと足回りの間に白い紙片を差し込んでいるのが確認できます。

ちなみに、車輪ゴムは綺麗なままでした。

発売から10年程度経過した製品では、経年で車輪ゴムが溶けてしまっていることがあります。
古い製品を久しぶりに運転される際は、ご注意ください。

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こちらはT車台車のアップです。
空気バネのあたりに、ボディと足回りの間に白い紙片を差し込んでいるのが確認できます。

この加工をすることで、扉下裾部分と台車の空気バネが干渉しないようになるんですね。
(だから、真横から見ると台車の空気バネが隠れてしまうんです。)


本当は分解して、紙片を差し込んでいる様子をお見せしたいのですが、きれいにはめるのが結構手間のかかる作業なので、この画像でご容赦ください。

作業手順としては、ボディと足回りを組んだ状態のまま、小さな紙片を爪楊枝を使って空気バネの位置にはめていく、という作業となります。(紙片は普通紙を2~3枚程度重ねた厚さがちょうどよかったです。)


試運転


こちらも11年ぶりとなりますが、試運転をしてみました。
11年前の接点グリスがちゃんと生きていて、スムーズに走行してくれています。





それでは、ここまでお読みくださりありがとうございました。





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